May 01, 2005

クール・ランニング

クール・ランニング
ジョン・キャンディ ジョン・タートルトーブ リオン ダグ・E・ダグ

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 2004-06-18
売り上げランキング : 5,577

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

南国ジャマイカで史上初のボブスレーチームを結成! チームの面々は元金メダリストをコーチに迎え、オリンピックを目指して特訓に励むが...

一度はオリンピックを目指しながら夢を絶たれた陸上選手、落ちぶれ果てた元金メダリスト、...。そんな彼らでしたが、オリンピックへの夢を捨てきれずにボブスレーで再び夢に挑みます。って書くとスポーツ根性ものに思われるかもしれませんが、ボブスレーの訓練の様子は抱腹絶倒ものです(もともとボブスレーなんて誰も知らなかったでしょうからさらに面白い)。特に笑ったのが、冬の寒さに耐えるためにコーチが編み出した訓練法です。たしかに寒さには強くなるでしょうが...あれじゃ強くなる前に死ぬよ(笑)。ただお笑いだけではなく、オリンピックに挑み、そして...結末はネタバレになるので書きませんが、ホロリときて「あんたらよくやった!」って言いたくなります。ボブスレーに興味が無くても全然知らなくても(訓練のシーンを見るだけで)楽しめる作品です。

| | Comments (2) | TrackBack (4)

April 30, 2005

カッコウはコンピュータに卵を産む

カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉
池 央耿 クリフォード・ストール

草思社 1991-09
売り上げランキング : 129,877

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

カッコウはコンピュータに卵を産む〈下〉
池 央耿 クリフォード・ストール

by G-Tools

天文学の研究者である主人公は研究所のシステム管理者を担当することになる。軽い気持ちで調べてみたところ、ごくわずかな額だが使用料金が計算と合わない。主人公は調査を開始するが...。

計算と合わない額は日本円にすればせいぜい100円程度。そこまでするかという声もありますが、ともかく主人公は調査を進めることにします。そこで浮かび上がってきたのは正体不明のユーザーでした(そういえば、昔は端末を使った時間に応じて料金を取られてましたね。今は定額制で使い放題が多数派ですが)。しかもこのユーザー、研究所のシステムを踏み台にして政府のシステムに侵入していたらしいのです。FBIに訴えても動こうとしない(当時ではハッカーの存在そのものが想像を絶していたのでしょう)。ハッカーと主人公たちとのコンピュータをはさんだ静かな戦いが続きます。システムに侵入とか、侵入したシステムを踏み台にしてさらに他のシステムに侵入して情報を盗むとか、この本が書かれた当時よりも今の方がより身近になってますね~。派手なアクションも銃撃戦も無し、ひたすらキーボードを叩く静かな戦いが続きますが、コンピュータのセキュリティに興味のある方には楽しめると思います。

| | Comments (0) | TrackBack (2)

April 25, 2005

七人の侍

七人の侍
三船敏郎 志村喬 稲葉義男 宮口精二

東宝 2002-10-25
売り上げランキング : 659

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


戦国時代の日本。野盗から村を守るため、農民たちは七人の侍を雇う。七人の侍は野盗を迎え撃つが...。

いかにも個性的な七人の侍たち。クライマックスの合戦シーンの凄まじさ。個人対個人ではなく、集団対集団の戦いは観ていてワクワクします(しかも、片方は少数で圧倒的不利。おまけに戦闘にはお荷物でしかない農民あり。この不利をどうひっくり返すかもみものです)。侍たちのリーダー役の志村喬氏の演技もさすがです。その一方で出来るだけ安く侍たちを雇おうとしたり、食い物が無いとか言いながらしっかり米を隠してあったりする農民のしぶとさ。そして、農民を捨てて侍になろうとしながらなりきれずにどっちつかずになってしまう菊千代(あの顔で「菊千代」はやっぱり笑ってしまいますな)。ラストのせりふも効いてます。長尺の映画ですが、その長さを感じさせません。

| | Comments (6) | TrackBack (8)

April 24, 2005

宇宙からの帰還

宇宙からの帰還
立花 隆

中央公論新社 1985-07
売り上げランキング : 24,288

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この本は、NASAの宇宙飛行士たちに宇宙から帰還した後で精神的にどのような変化がおきたのかを著者がインタビューしてまとめた本です。インタビューされる側の宇宙飛行士たちはNASAの宇宙開発計画の初期にかかわった人たちばかりなので軍人(テストパイロット出身者など)が多く、また、ほとんど全てが技術系の人々でした(なかには「詩人の魂を持つ」と評された人もいたようですが、例外中の例外だったようです)。宇宙から帰還した後で宇宙飛行士たちはNASAからデブリーフィングを受けますが、それも技術的な内容だけで精神的に何が起きたかについては調査はされていなかったようです。この本では宇宙飛行士たちが遂行したミッションと地球に帰還してからのかれらの進路についても簡単に触れていますが、精神的にどのようなインパクトを受けたのかに主眼が置かれています。面白かったのは、大抵の宇宙飛行士は何かしらの影響を受けたと答えているのに(ただし、影響を受けたからといって全ての宇宙飛行士が宗教に走ったわけではないと言うのも興味深いところです)、全く影響を受けなかったと答えている宇宙飛行士もいたと言う点です。稀有の体験をしたからといってその体験が影響を与えるかどうかは個々人の個性によるのでしょう。日本の宇宙飛行士たちに同じ事を聞いてみたい気がします。

*この作品でインタビューを受けた宇宙飛行士は技術系ですが、同じ著者が後に宇宙に飛んだジャーナリスト(当時)、秋山氏にデブリーフィングを行った結果をまとめたのが「宇宙よ」です。軍人とジャーナリストで感じ方がどう違うかを読み比べてみるのも面白いかも。

| | Comments (5) | TrackBack (2)

April 23, 2005

仮面の男

仮面の男
レオナルド・ディカプリオ ランダル・ウォレス ジェレミー・アイアンズ ジョン・マルコビッチ

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-02-18
売り上げランキング : 1,954

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


17世紀フランス。国民は暴君ルイ14世に苦しめられていた。今は引退してそれぞれの道を歩んでいる三銃士たちは、バスティーユ牢獄に幽閉されている「仮面の男」とルイ14世をすりかえるべくひそかに動き始めるが...。

有名な「鉄仮面の男」のエピソード(ルイ14世に捕らえられ、鉄の仮面をかぶせられたまま投獄されていたそうです。しかも獄中でも扱いは非常に良かったらしい)とこれまた有名な「三銃士」を登場させた作品です。ただしこの作品ではダルタニアンは三銃士と袂を分かち、ルイ14世を守るべく奔走する側に回ります。レオナルド・ディカブリオの二役も公開当時話題になりましたが(ファンの方は怒るかもしれませんが、意外に暴君ともう1人との演じ分けがうまくて驚きました)、むしろダルタニアンと三銃士の演技が印象に残ります。暴君と分かっていながらも(実はもう一つ理由があったのですが)ルイ14世を守るべく動くダルタニアン。(私情も一部入っているようですが)フランスの将来を考え、ルイ14世と仮面の男のすり替えに動く三銃士。それぞれの立場の苦悩も時にはユーモラスに描かれます。クライマックスで銃の一斉射撃もものともせず突撃を敢行するシーンはカッコイイです。ヨーロッパの歴史ものに興味のある方は楽しめると思います。

*アレクサンドル・デュマ原作「三銃士」もお勧めです。

| | Comments (0) | TrackBack (5)

April 22, 2005

夜来たる

*「夜来たる」は同名の短編集「夜来たる」に収録されています。
夜来たる
アイザック アシモフ 美濃 透

早川書房 1986-11
売り上げランキング : 580,032

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


六つの太陽に囲まれた惑星ラガッシュ。この星は2050年ごとにやってくる日食を迎えようとしていた。日食のとき、文明に何が起こるのか?

惑星ラガッシュにかつて栄えた文明がなぜか「周期的に」滅びていたという事実(しかも、文明の中心部が火によって焼き尽くされていました)。そして2050年ごとにやってくると言う日食との不気味な暗合。天文学者、カルト教信者、そして新聞記者たちはそれぞれの立場から恐怖をもって日食のときを迎えます。そして迎えた日食。生まれてからずっと真の暗闇を体験したことがない人たちだったらきっとこんな風に反応するんでしょうね(皆既日食のときの映像を見たことがありますが、太陽が全て隠されたときに牛が不安そうに鳴き出すシーンを思い出しました)。最初にこの作品を読んだのはずいぶん前ですが、この作品のアイデアには思わずうなった覚えがあります。考え付きそうでなかなか考え付かないでしょう。

*この短編集に収録されている「緑の斑点」もお勧めです。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

April 18, 2005

ヤング・シャーロック ピラミッドの謎

ヤング・シャーロック ピラミッドの謎
ニコラス・ロウ バリー・レビンソン アラン・コックス クリス・コロンバス

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン 2005-03-25
売り上げランキング : 1,169

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

19世紀のロンドン。ワトソン少年は名門の寄宿校に入学し、ホームズと知り合いになる。折から奇怪な殺人事件が次々と発生し...。

名探偵シャーロック・ホームズとワトソン医師のコンビは世界的に有名ですが、その二人の少年時代はどうだったのか?を描いたのがこの作品です。次々に起こる殺人事件。被害者は全て奇怪な幻覚にとらわれていたようでした。ホームズはワトソン、そしてガールフレンド(!)のエリザベスと共に事件の謎に挑みます。被害者たちが幻覚にとらわれるところでステンドグラスから騎士が飛び出してきたり、彫像の(多分)ガーゴイルが動き出して被害者に飛びかかって来たりするシーンはつい見入ってしまいます。ホームズとワトソンが自転車付きグライダーに乗って空を飛ぶところもなんとなくE.T.のシーンを連想させて楽しいです。ワトソン少年はお菓子大好きで(生クリームをくっつけられる悪夢のシーンが笑えます)、ホームズ少年はこの頃から天才的な推理力を持ってますがちょっと生意気というように、ホームズとワトソンの少年時代はこんな風だったのかもしれないと想像すると面白いです。そうそう、ラストはホームズファンにはお楽しみです。

*ホームズのトレードマークである帽子とパイプにまつわるエピソードもこの作品で出てきます。パイプはやはりホームズに欠かせませんね。

*本家シャーロック・ホームズのイメージに最も近いのではないかと思うのがジェレミー・ブレット氏演じるイギリスのTVシリーズのホームズですが、こちらもDVDが出ています。

| | Comments (1) | TrackBack (2)

April 17, 2005

妖説太閤記

妖説太閤記〈上〉
山田 風太郎

講談社 2003-11
売り上げランキング : 192,744

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

妖説太閤記〈下〉
山田 風太郎

by G-Tools


戦国時代の日本。木下籐吉郎(後の豊臣秀吉)は織田信長の家臣となり、出世街道を驀進する。本能寺の変の後は織田信長の後継者として天下を掌握。その原動力となったものは...。

織田信長の妹・お市の方に惹かれ、信長の家臣となる主人公。ひたすら出世街道を驀進しますが、その原動力はお市の方への思いでした。「思い」というほど生易しいものではなく、妄執に近かったようですが。もちろん出世の方も怠りなく、将来自分の大敵になりそうな徳川家康を死ぬ危険の高い戦に誘ってどさくさ紛れに殺そうと図ったり、家康の息子の謀反の噂をまいて家康が信長にそむくように仕組んだりと権謀術数の限りを尽くしています(それでも家康は秀吉の狙いを全て外して、死ぬことも信長にそむくこともなかったのですから家康もしたたかですな~)。そして、信長からお市の方が柴田勝家に嫁ぐと知らされたとき、秀吉は一世一代の大勝負を決意します。秀吉の前では明智光秀など自分の思うままに動かせる駒でしかなかったのでしょう。ところが、大勝負に勝ち、天下を手に入れ、お市の方は手に入れられなくてもその娘(お茶々)を手に入れたときに秀吉の中で何かが狂ってきたのではないかと思うのです。望むものを手に入れ、自分の周囲は全て2つに分けて争わせた上で均衡を保ってきたのが、その手が使えなくなってしまったらどうなるのか。晩年の秀吉はまるで人間が入れ替わってしまったかのようです。山田風太郎氏の作品としては驚愕淫靡陰惨な忍術はほとんど出てきませんが、実際の秀吉はこんな人だったのではないかと思わせる迫力のある作品です。

*秀吉の手に入れた女性はほとんど全て自分より身分が上の美少女ばかり(妻のおねにしても結婚した当初は秀吉より身分が上の少女でした)。ロリコン趣味だったんでしょうかね...。

| | Comments (0) | TrackBack (5)

April 16, 2005

ロード・トゥ・パーディション

ロード・トゥ・パーディション<特別編>
トム・ハンクス マックス・アラン・コリンズ リチャード・ピアース・レイナー サム・メンデス

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2005-03-16
売り上げランキング : 4,598

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


1930年代のアメリカ。マイクは街を牛耳るボス、ルーニーに息子同様に育てられるがルーニーには不肖の息子コナーがいた。マイクの長男が偶然コナーが人を殺すところを目撃してしまい、コナーは口封じをするつもりが誤ってマイクの妻と次男を殺してしまう。マイクは長男を連れて逃亡し、復讐の機会をうかがうが...。

ルーニーに息子同様に育てられたマイク(実の息子が出来が悪かったので、マイクへ向ける愛情もひとしおだったのでしょう)。しかしお互いに自分の息子を守るために対立せざるを得ない羽目に追い込まれます。ルーニーはボスとして組織を挙げてマイクを追い、マイクは息子を連れて途中で銀行強盗などして資金を稼ぎながらルーニーと対立します。かつては実の親子同様だったというのに。そして組織の追及の手をかいくぐり、マイクとルーニーは対峙することになるのです。このシーン、土砂降りの雨の中で最後の対決が行われるのですが、ひどく印象的でした。実の親子同様だったルーニーとマイクの対立、逃亡生活を続けるうちに心が通い合っていくマイクと長男、必死で息子を守ろうとしながらも息子には自分の気持ちが全く伝わらないルーニー(コナーの方は親父が死ねば俺がボスだくらいの認識しかなかったのです)。それぞれの父と息子の姿が描かれていきます。既に父親になっている人には印象に残る映画かも。

| | Comments (2) | TrackBack (5)

April 15, 2005

となりの億万長者―成功を生む7つの法則

となりの億万長者―成功を生む7つの法則
トマス・J. スタンリー ウィリアム・D. ダンコ Thomas J. Stanley William D. Danko

早川書房 1997-09
売り上げランキング : 6,619

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


この本は、著者たちがアメリカの億万長者を対象としてどういう人が億万長者になるのか、億万長者に共通する傾向はなんなのかを調査した本です。億万長者というと豪邸に住み、贅沢な暮らしをして金を湯水のように使う...というイメージを持っていましたが、この本を読むとどうも実際のイメージは全く違うようなのです。この本に出てくる金持ちたちは質素な暮らしをし(なので当然収入以下の金額で生活しています)、普通のお金持ちではない人々と同じレベルの暮らしをしています。若いうちからせっせと仕事に励み、社会的ステータスはそれほど高くないが着々と資産を増やしてきたという人たちが多いようなのです。親から受け継いだ資産で暮らしている人が多いのかと思えば実際には早くから独立して親を当てにせずに成功した人が多いというのも意外でした。アメリカというと金持ちが多いというイメージを持っていたのですが、それも1代限りのことで、代々金持ちでいるのは難しいことなのかもしれません。金持ちの子供たちの多くが親とは違って専門職に就くことが多いというのもまた意外でした(ただ、専門職に就くためには時間がかかるし、専門職に就くまでに収入以上に使ってしまうライフスタイルを身につけることが多いらしいので、独立するのはともかくとして金持ちの子供たちが独力で金持ちになるのは難しいのかも)。収入以上に使っていれば金はたまらない、贅沢なライフスタイルと資産は両立しないという当たり前のことを痛感させられる本です。

| | Comments (15) | TrackBack (7)

«ルパン三世 ルパン vs 複製人間