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November 02, 2004

世界大戦争

世界大戦争
円谷英二

東宝
2004-12-23
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第2次世界大戦が終結して平和が戻ったのもつかの間、世界は再び戦争への道を突き進んでいた。潜水艦戦、地上戦...一触即発の危機を何度か切り抜け、平和への祈りが高まるのも空しく第三次世界大戦が始まってしまう。そして核ミサイルはささやかな幸福を夢見るタクシー運転手一家をも飲み込もうとしていた...。

何度もあわや第三次世界大戦か!というぎりぎりのところで切り抜けてきた人類。それだけの知恵がありながら結局は核ミサイルによって自滅していく愚かさ。そして破滅に向かう人類とは対照的に、東京でその日その日を必死に生きていくタクシー運転手(演じるのはフランキー堺。さすがの名演です)の一家。娘の婚約も決まり、後は残る子供たちを学校にやって病気の妻のために環境の良い所に家を買うのが彼のささやかな夢でした。その夢も全てが核ミサイルによって押しつぶされてしまいます。一家の娘と婚約者(調査船に乗って外洋に出ていました)との最後のモールス通信はあまりにも哀しい。そしてラスト近く、地獄と化した東京に、ここがかつて日本と呼ばれていた証拠のように残る半ば崩れかけた国会議事堂。戻れば自分たちも放射能におかされることが分かっていてふるさとの日本に戻ろうとする調査船のクルーたち。この映画にはどこにも救いがありません。ただひたすらに戦争の愚かしさを訴えて終わります。

*核戦争が起きると分かって逃げ惑う群衆の中で、遂に娘の元へと戻れなかった母親のエピソードが出てきます(これもやりきれない)。このシーンを見ていて、新井素子氏によるSF(サイエンス・フィクションと言うよりはサイコ・フィクションと呼びたい)「ひとめあなたに…」を思い出しました。こちらも別の意味で怖く、やりきれない作品です。

*この「世界大戦争」のほかにも東宝ではスペクタクルパニック映画をいくつか出してますが、その中では「日本沈没」と「妖星ゴラス」がお勧めです。
妖星ゴラス
妖星ゴラス

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Tracked on December 26, 2004 at 11:50 PM

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