モンテ・クリスト伯
ナポレオン失脚後のフランス、マルセイユ。エドモン・ダンテスは船長就任を打診され、許嫁のメルセデスとの結婚を控えて幸福の絶頂にあった。しかし彼の幸福をねたむ同僚たちから密告され、無実の罪で10年以上も投獄されてしまう。ついに脱獄を果たしたダンテスはモンテ・クリスト伯と名乗り、かつての同僚たちに復讐を始める...。
日本だと「岩窟王」の名前のほうが有名かもしれないアレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」です。これもまた復讐の物語なんですが、主人公は言葉巧みに仇敵に近付いて復讐を始めるのです。自分で直接手を下さず、相手が破滅していくように手を打っていく。そして相手が破滅したところで自分の素性を明かしてやるということです。最初から名乗って決闘や裁判に持ち込むくらいでは済まないほどの苦痛を与えられたら...やっぱりこういう復讐の手段をとるかもしれませんね。ひたすら復讐というわけではなくて、仇敵の娘と恩人の息子が恋に落ちてしまい頭を抱える主人公とか、かつての恋人の息子と対するときの主人公の何とも複雑な心境とか、当時のフランスでも名誉をずいぶん重んじていたらしいなど読んでいて面白いところが多いです。ちょっと長いですが、一気に読めると思います。そしてラストの「待て、そして希望を持て!」。いいせりふです。
*この作品なんですが、最初に読んだ翻訳版のあとがきを読むとどうやら実話を元にしたらしいのです。パリの青年がスパイ容疑で投獄されるが獄中でミラノの僧と親しくなり、出獄後に教えてもらった財宝を掘り出しその金の力で復讐を遂げた...本当にこんな話があったとは驚きです。
*この作品をモチーフにしたと思う作品は数多いですが、その中では江戸川乱歩の「白髪鬼」と和田慎二氏のコミック「銀色の髪の亜里沙」がお勧めです。
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モンテ・クリスト-巌窟王- 内容:★★★★★ 映像:★★★☆☆ 俳優:★★★★★ パッションでキリスト役を演じたジム・カヴィーゼルがモンテクリスト伯を演... [Read More]
Tracked on November 27, 2004 at 01:12 AM
» モンテ・クリスト-巌窟王- (ケヴィン・レイノルズ) [天つば↑↓CINE TALK]
映画でモンテ・クリスト伯。これって「銀色の髪の亜里沙」」なのね。(↑「スケバン刑事」で有名な和田慎二の漫画) [Read More]
Tracked on December 04, 2004 at 04:46 AM

Comments
こんにちは。TBありがとうございました。
丁度昨日の夜ぽこさんのところから来て、ずっとここを読んでいたので、びっくりしました。似たジャンルの映画をいくつか観てるんで、今後も寄らせていただきますね。TBは大歓迎、今後ともよろしくお願いします。
Posted by: manamana629 | November 26, 2004 at 01:50 PM
manamana629さん、コメントありがとうございます。
あら、ここのサイトを見ていただいていたのですか。どうもありがとうございます(汗)。そちらのサイトも面白そうな映画を取り上げていらっしゃいますね。拝見するたびに新しい発見があって楽しいです。
Posted by: miya_p | November 26, 2004 at 07:17 PM
こんにちは。子供の頃に
和田慎二氏のコミック「銀色の髪の亜里沙」を
読んでどきどきしたことのある私ですが
映画のモンテ・クリスト伯を見て「そうか、「銀色の髪の亜里沙」
は、これだったのか!」と合点がいきました。
そしたらぽこさんが「銀色の髪の亜里沙」について
書かれていたので、妙におもしろうれしく感じました。
よくこちらのブログを拝見しているのですが
紹介されている小説や映画が、私の好きなものだったり
興味のあるものが多いので楽しみです。
映画は二時間という制約のため
ダイジェスト版のようなもので、漫画のほうに印象が近く
省かれている部分も多いようなので、長いけど
原作を読んでみたいと思った次第です。
それにしても実話が元とは驚きです。
事実は小説より奇なり、ですね。
Posted by: くるっぱー | December 04, 2004 at 04:22 AM
miya_p 様
くるっぱーです。
先に私が書いたコメントの中で「ぽこさん」と
書いてある部分は「 miya_p さん」の
誤りです。失礼しました。
Posted by: くるっぱー | December 04, 2004 at 11:14 AM
くるっぱーさん、コメントありがとうございます。
名前の方はこちらは全然問題ないです。ぽこさんのところで同じ作品を取り上げられているのかと思って一瞬あせりましたが(汗)。
この作品、実話が元と言うところがすごいですね。デュマらしくあちこちにいろいろ脚色は加えているようですが(元恋人とその息子のエピソードなんて、うまく考えたと思います)。
Posted by: miya_p | December 04, 2004 at 12:04 PM