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November 28, 2004

ネプチューン

*「ネプチューン」は「今はもういないあたしへ…」に収録されています。
今はもういないあたしへ…
新井 素子

早川書房
1990-01
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近未来の海上都市。1人の少女が発見された。自分の記憶を失い、どこか人間離れした雰囲気を感じさせる少女は「ネプチューン」と名づけられ、学生たちに介抱される。ネプチューンを狙って現れる男たち。「レキシガクルウ」とは何を意味するのか?

海で発見された少女。自分の記憶どころか、人間としての動きさえできず、解放しようとした学生たちから必死で逃げようとします(他の動物が接触しようとするということは、捕食活動以外の何者でもないってことですね)。学生たちの介抱を受けてネプチューンは次第に人間らしい感情を身につけていくんですが(体は確かに人間なのです)...ネプチューンは本来この世界にいてはならない存在でした。やがて男たちの追跡を振り払ってネプチューンは自分の世界へと還っていきます。人間としての思いを抱えて。その思いは次第により原始的な衝動となり、そして...イク。ドコカヘ。身を駆り立てるような衝動がやがては生物を地球にはびこらせ、宇宙をさえ望むようになってゆくとは。私も宇宙開発大好きでいつかは宇宙へと夢見ていますが、最初にこの本を読んだとき自分もやっぱりネプチューンの血を引いてるなと納得してしまった覚えがあります(苦笑)。金儲けとかの理屈じゃないんですよね。

*表題作の「今はもういないあたしへ…」は、コピーキャットの記事とあわせて読むと怖さもひとしおです。

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