January 31, 2005
中世ヨーロッパ。ドラキュラ伯爵(演じるのはゲイリー・オールドマン)は神の名の下に戦い大きな戦果を挙げるが、彼が戦死したとの誤報を聞いて妻が自殺してしまう。愛する者を失った伯爵は神への復讐を誓い、吸血鬼として長い年月を生き続けるが亡き妻に生き写しの女性・ミナ(演じるのはウィノナ・ライダー)と出会い...。
ドラキュラというと処女の生き血を求めて夜な夜なさまよい続け、最後には心臓に杭を打たれて退治されるモンスターという感じの映画が多かったのですが、そのイメージをかなり変えたのではないかと思うのがこの作品です。亡き妻に生き写しのミナと出会って急速に惹かれていく伯爵(数百年たっても妻を忘れられなかったってことですね。ま、本当に食事という感じであっさりと処女の生き血を吸って命を奪う一面もあるわけですが)。婚約者(演じるのはキアヌ・リーブス。影が薄かった...)がありながらこちらも伯爵に心を奪われていくミナ。二人にとってはお互いの存在さえあれば神の怒りなど問題ではありませんでした。この作品も共に地獄まで堕ちて行く、一種の心中ものといえるのかもしれません。二人を追い詰めていくヘルシング教授が悪役に見えるほどです。ラストシーンで伯爵がモンスター化してしまうのだけはちょっと残念ですが、ホラー映画というよりは恋愛映画(心中もの)と観た方が楽しめると思います。
| Permalink
|
| TrackBack (3)
January 30, 2005
明治時代。高級官僚の妹・辰宮由佳理はふとした偶然から関東最大の怨霊・平将門を呼び覚まし、帝都・東京を滅ぼそうとする企みに巻き込まれることになる。人々は魔人・加藤保憲の野望を阻止できるのか?
物語は辰宮雪子をよりましとして平将門を呼び覚まそうとする加藤保憲のもくろみで幕を開けます。平将門を呼び覚まし、さらに大震災を引き起こして帝都・東京を滅ぼそうとする加藤。それに対して東京の各地に怨霊を鎮めるべく銅像を配置し、東京を盛運に導こうとする人々。帝都・東京は二つの勢力のせめぎあいの中で歴史を重ねていきます。不老不死の秘術を使ってまで長い年月を生き続け、東京を滅ぼそうと暗躍し続ける加藤。その彼が関東大震災や東京大空襲をくぐりぬけた近未来の東京で見たものは...。長い物語で特に近未来編になるとちょっとだれるところもありますが、式神とかドーマンセーマンとか風水とかに興味のあるオカルトファンには著者の薀蓄を楽しめる作品だと思います。オカルト風味もたっぷりですが(グロ描写もたっぷりです)、歴史上の人物が渋沢栄一に三島由紀夫に角川春樹氏の父親まで出てくるオールスターキャストも楽しめる作品です。最初は辰宮由佳理の義理の姉として加藤と対決し、後に加藤の妻となる(妻となったいきさつも物語の比較的最初の方で出てきますが、すさまじいです)目方恵子も印象深いです。
*この作品、何度か映画化もされています。映画としての出来はともかく、嶋田久作氏の加藤保憲ははまり役ですな~。
 | 帝都物語 勝新太郎 荒俣宏 実相寺昭雄 嶋田久作 ハピネット・ピクチャーズ 2004-02-26
by G-Tools
|
| Permalink
|
| TrackBack (2)
January 29, 2005
この作品は、アメリカン・バレエ・シアターのダンサーたちがワールドツアーに向けてレッスンを積む姿を追ったドキュメンタリーです。普通に服を着ていればそれなりの兄ちゃん姉ちゃんにしか見えないんですが、稽古着を着てレッスンを始めると体の筋肉質なことと柔らかさに驚かされます。振り付け指導のコーチのアドバイスを聞きながら自分なりのイメージを体で表現すべく稽古を続けるダンサーたち(やはり彼らも自分の肉体を表現手段とするアーティストなんだなと実感させられます)。そんな彼らもワールドツアーに出て夜には町に繰り出して大騒ぎする兄ちゃん姉ちゃんに戻るところが可笑しいです。実際にツアーで踊っているシーンは少ないのですが、バレエ団の舞台裏に興味のある方にはお勧めです。
*ダンサーたちの稽古のシーンも迫力ですが、それにも増して迫力があるのが裏方のおばちゃんです。自分たちの公演の後に別のバレエ団が同じ演目を踊ると知って猛烈な抗議をしてましたが、バレエ団の運営を(多分)一手に預かるとなるとあれだけの迫力がないとやってられないのかもしれません。
| Permalink
|
| TrackBack (0)
January 28, 2005
「なぜあなたは働くのですか?」と聞かれれば恐らく人によって答えはいろいろと変わってくると思います。「生活のため」、「キャリアを積むため」、...etc.。この本はずっと一つの会社で働き続けるサラリーマン、フリーター、一度リタイアした後別の仕事に再挑戦する人などなどさまざまな働き方をしている人たちにインタビューした本です。会社の部長職を辞めてデイトレードの世界に飛び込んだ人、モノづくりへの思いを断ち切れず転職して現場に立ち続ける人、研修でわざわざ痛勤電車を体験させられる人...。もはや誰にでも通用する唯一つの答えなどないことを痛感させられます。「これをやりたい」と言うものが一つでもある人にとっては好きな道を選べますが、ただ学校を出てそれからどうしよう...という人にとっては辛い時代になったのかもしれません。読んでいてもう一つ強く感じるのは、人生の転機に家族が大きな影響を及ぼすと言うことです。自分の本当にやりたい道に進もうとするときに家族から「生活水準が下がるからやめて欲しい」なんていわれたら...。なんだか家族の本性までむき出しになってしまうようで家庭崩壊の引き金になってしまうかも。
*読んでいて一番ぞっとさせられたのは(失礼ながら)43歳のフリーターのエピソードです。他人に(それが親でも)すがり続けて生きていけばいずれはだれでもこうなるし、行き着く先はと考えると...どう生きるか(どう死ぬか)などその人の自由ではありますが。
*「
このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?」はこの本のアメリカ版とも言える本です。
| Permalink
|
| TrackBack (2)
January 24, 2005
公害で汚染された日本。駿河湾から現れた公害怪獣・ヘドラは体内の有毒物質を撒き散らしつつ日本を蹂躙する。ヘドラを倒すべく現れたゴジラだったが、猛毒の硫酸ミストに苦戦を強いられる...。
映画のしょっぱなからぶちかまされる強烈な挿入歌「かえせ!太陽を」。富士山の裾野で踊り狂ってる学生たちを襲って骨だけにしてしまうヘドラ(確か別のシーンでは赤ん坊も犠牲になっていたような...)。全体的にとー-ってもダークな雰囲気で、ゴジラの片目と片腕がつぶされるシーンでは公開当時に子供たちが泣き叫んだんじゃないかと思ってしまいます。観終わった後で思ったんですが、この作品、公害をモチーフにした新しいゴジラを撮りたかったんじゃないかと思うのです。シリーズ第1作「
ゴジラ」では、戦争への怨念と核兵器への恐怖がゴジラを生み出した原動力だったのだと思います。「ゴジラ」から時は流れて、今は公害が日本人をおびやかす最大の恐怖になっていました。公害への恐怖からヘドラを生み出したからこそヘドラはあれだけの圧倒的な強さを誇るし、いまでは子供の味方になってしまったゴジラはヘドラのために片目をつぶされ、片腕を溶かされる羽目に陥ります。それでもゴジラ(=核兵器の申し子)が人間の用意した兵器を利用してヘドラ(=公害の象徴)を撃退するシーンは何とも皮肉です。人間が生み出した恐怖は、同じ人間が生み出した別の恐怖によってしか撃退できないと言うことなのでしょうか。ちょっと(いや、時にはかなり)説教臭いところもあり、全編にダークでダルな雰囲気が漂う作品ですが、もう一つのゴジラを観てみたいという方にはお勧めの作品です。
*ゴジラも飛びます!って、ありゃないでしょ。
*「かえせ!太陽を」ですが、調べてみたら結構いろいろなCDに収録されてますね~。そのなかでは「ミュージックファイルシリーズ 東宝映画サントラコレクション・リミテッドエディション「東宝特撮チャンピオンまつり」がお勧めです(「ノストラダムスの大予言」のサントラまで入っているとは思わなかった)。
| Permalink
|
| TrackBack (5)
January 23, 2005
最初に読んだのは確か10年位前ですが、今となっては古典となりつつあるんじゃないかと思う本です。生物を遺伝子の乗り物とみなし、遺伝子のコピーを増やす(=子孫をたくさん残す)ことが生物の行動の大前提になっているというのがこの本の主張だと思います。遺伝子のコピーを増やすためには親は子供を生んだら早く育ててひとり立ちさせ(あるいは生みっぱなしにして)、次の子を産む準備をしようとするし、子供は子供で遺伝子のコピーを増やすためにはまず生き残らなければなりませんから、できるだけ長く親の世話を受けようとする。オスとメスもまた遺伝子のコピーを増やすためにしのぎをけずっている...。ところが、人間だけは大きくなった脳の存在によって例外になっているらしいのです。SEXはしても避妊して子を産む(遺伝子のコピーを増やす)ことを避けるあたり、脳が遺伝子から離れて独自の行動を取りつつあるようにも見えます。パラサイトはと言うと、遺伝子のコピーを増やすために子供が取る行動そのままだから遺伝子の要求のままに動いていると言うことになるんでしょうかね。訳がちょっと読みづらいですが、遺伝や進化に興味のある方にはお勧めの本です。
| Permalink
|
| TrackBack (0)
January 22, 2005
父親の遺産として古い屋敷を譲り受けた兄弟。屋敷が歴史的に価値のあるものだと知り、兄弟は屋敷をリフォームして売り飛ばそうともくろむ。しかし、兄弟は屋敷に手ごわいネズミが住み着いていることを知らなかった。自分のすみかを守ろうとするネズミと兄弟とのバトルが始まる...。
金に目がくらんで屋敷の売り飛ばしをはかるろくでなし兄弟。自分のすみかを守るため、兄弟に敢然と(笑)戦いを挑むネズミ。兄弟がネズミと同レベルでバトルを繰り広げるところが笑えます。このネズミ、頭が良い上にチーズが大好物(ネズミなら当たり前か)。チーズの味にうるさいと言うグルメな一面も持ち合わせています。兄弟が遊び半分に打ったびょう打ち機(だったと思う)に追い詰められ、絶体絶命の危機に陥るネズミ。偶然にもここでタマが切れたのであやうくネズミは助かるのですが、冷や汗かいて安心のため息をつくネズミが笑えます(007にもこんなシーンがあったような...)。兄弟が雇ったネズミ退治のプロもなんなく撃退し、ネズミの勝利か?と思ったら兄弟の逆転勝利! 首尾よく屋敷をオークションにかけることが出来たのですが、ネズミもやられたままではいませんでした。あっと驚く大逆転でネズミは自分の家を守ることに成功します。しかし、金もない兄弟はどうやって暮らしていったら良いのか? 途方に暮れる兄弟を前にしてネズミの才能が発揮されます(人間よりよっぽど偉いですな~)。最後は兄弟もネズミもハッピーエンド、家族で笑って楽しめる映画です。
| Permalink
|
| TrackBack (1)
January 21, 2005
江戸時代後期。火付盗賊改方の長官となった長谷川平蔵は次々に盗賊たちを捕らえ、盗賊たちから「鬼平(鬼の平蔵)」と恐れられるようになっていく...。
江戸時代後期(時代で言うと松平定信が老中を勤めていた頃でしょうか)。江戸にはびこる火付け・盗賊に手を焼いた幕府が火付盗賊改方の長官に任命したのが長谷川平蔵です。この火付盗賊改方という役職、江戸時代後期には珍しく切り捨て御免で、実際に手向かう盗賊たちを容赦なく切り捨てるシーンも出てきます。ただし激務の割には見返りが少なく、敬遠されがちな役職だったようです。その火付盗賊改方長官となった長谷川平蔵も今でこそ大身の旗本ですが、若い頃は継母からうとまれて無頼の限りを尽くした人でした。皮肉にも若い頃の放蕩が人を見る目を育て、盗賊たちに対してさえただ取り締まる対象としてではなく人間として見るようになったようです(平蔵の人柄に打たれて密偵となる盗賊たちも現れます)。平蔵の若い頃の素行の悪さを取り上げて火付盗賊改方長官への就任を疑問視する声に対して、「悪を知らぬものが悪を取り締まれるかよ」と笑い飛ばすところは印象的です。
主人公である平蔵自身もそうですが、平蔵の人柄に打たれて密偵となる元盗賊たちもまた魅力的です。盗賊からすればもともとは自分たちの仲間だったのが仲間を売る立場になるわけですから「いぬ」と蔑まれ、密偵であることがばれればまず確実に命はありません(凄惨なリンチの後殺されるでしょう)。それが分かっていながらあえて密偵の道を選び、平蔵のためにそれこそ命がけで働く姿を見ていると、どんな仕事でも命を賭けてまでやれるかどうかは人間にかかってくるのかと考え込まされました。この作品は江戸時代の犯罪ものと言うよりは、平蔵を取り巻く人々をめぐる人情ものと見たほうが楽しめると思います(チャンバラを期待していると裏切られます)。
*この作品、好きなエピソードがいろいろあって選ぶのに困るくらいなのですが、盗賊の三箇条を守り抜く昔かたぎの盗賊たちを描いた「一本眉」や、平蔵と殺し屋との死闘を描く「暗剣白梅香」あたりは何度も読み返しています。
*この作品、TVや映画でも何度か映像化されています。印象に残っているのはTV版のエンディングで使われたジプシー・キングスの「インスピレイション」。時代劇にフラメンコ?と思ったんですが、聞いて見ると江戸の四季の映像に音楽がぴったり合っていて驚きました。「インスピレイション」が収録されているCDは多いですが、ジプシー・キングスの他の曲も楽しめると言う点では「ボラーレ!」がお勧めです。
| Permalink
|
| TrackBack (2)
January 17, 2005
戦国時代。武将・鷲津武時はもののけの予言と妻のそそのかしにあい、主君を殺して蜘蛛巣城の城主となる。しかし猜疑心のとりことなり、遂には親友に攻め入られることとなる...。
シェイクスピアの「マクベス」を日本の戦国時代に舞台を移して描き出した作品です。自分の胸に潜む野心をもののけに見透かされ、妻にも焚きつけられて野心を果たした主人公。自分が一代限りの城主で跡継ぎを親友の息子に定めようと思っていたところが、妻に妊娠を告げられて激しく動揺します。主人公の妻の方はただ主人公を焚きつけたのではなく、やがて生まれる自分の子を蜘蛛巣城の城主にしたかったんですね。しかし妻は流産し、猜疑心と主君を殺したことから来る良心の呵責に耐えかねて狂乱する主人公から部下たちの心はどんどん離れていってしまうのです。かつての親友が自分に対して兵を挙げた時にわざわざ森に出向き、もののけの予言にすがる主人公(この時点で既に主人公の武運は尽きていたのでしょう)。いったんは予言を聞いて安心しますが、もののけの予言が現実となったとき主人公から部下たちの心は完全に離れていきました。ラストシーンは本当に主人公に無数の矢を射掛けたそうですが(あの主人公の表情は演技だけではなかったわけです)、凄絶です。音声がちょっと聞き取りづらいのが残念ですが、シェークスピアの原作を知らなくても堪能できる作品です。
*この作品、主人公の妻もある意味もののけみたいなものだと思うんですが(もののけの予言だけでは主人公も動かなかったと思うのです)、ラスト近くで良心の呵責に耐えかねた姿を見せるよりは流産でそのまま死んでしまった方が、もののけに運命を翻弄される主人公の姿が強調されたような気がします。
| Permalink
|
| TrackBack (3)
January 16, 2005
この本は動物学を動物のサイズと時間と言う角度から見直したらどうなるかについて書かれた作品です。サイズが違えば当然動くスピードも寿命も違ってきますからゾウにとっての時間とネズミにとっての時間の流れは変わってきます。ところが、一生のうちに心臓が脈打つ回数は哺乳類であればどんな種類でも大体20億回なのだそうです(そういえばネズミを手に乗せてみると脈が凄い速さで打っているのを感じたことがあります。ゾウに触ってみたことはありませんが、多分ゾウの方は驚くほどゆっくりと脈打っているのでしょうね)。ということは、物理的に計測した時間が短くても長くてもその動物にとっては一生を生きると言う感覚に変わりはないのかもしれませんね。
読んでいて印象に残ったのは、ゾウにしてもネズミにしても捕食者の存在があるからあのサイズにならざるを得なかったのであって、捕食者のいない島などに住む場合には次第にゾウは小さく、ネズミは大きくなる傾向があるのだそうです(哺乳類のサイズとしては猫くらいが本来はちょうど良いものらしいです)。人間がもし自然のままに生きるとすると、捕食者がいなければやはり小型化していくのだろうかと思ってしまいます(それとも、そうではなくてメス側の要請によりオスだけは大きくなっていくのだろうか?)。いくつか数式も出てきますが、数式を飛ばして読み進めていっても面白い本だと思います。
| Permalink
|
| TrackBack (0)
January 15, 2005
首尾よくダイヤを奪い取った強盗。ところがニューヨークのボスにダイヤを渡す役の男がロンドンで監禁され、おまけにせっかくのダイヤは犬に飲み込まれ...
飛行機恐怖症で薬を飲みながらロンドンにやってくるニューヨークのボス、なぜか養豚までやってるロンドンのギャングのボス(脅し言葉が「豚に食わせてやる」なのには笑いました)。凄腕で死体の腕を鋸で切るくらい平気なロシア人の殺し屋。人間を殺すのは平気でもダイヤを飲み込んだ犬を殺そうとすると一斉にブーイングを鳴らすところも笑ってしまいます(イギリス人の動物愛護ぶりをおちょくってるんじゃないかと思いますが)。どこかまともでない悪党ばかり出てきますが、その中で一番印象に残ったのはブラッド・ピット扮するパイキー(流浪民。なまりもきつくてロンドンのチンピラとはほとんど言葉も通じない状態でした)のボクサーです。母親思いでアル中でなんか不潔ですが賭けボクシングの試合で見事勝利(確か、母親の葬式のため一晩飲みまくった後の試合だったような)。で、勝利のついでに母親の復讐も果たしてさっとトンズラしてました。このヒト、絵に描いたような美男子の役よりもこの作品や「
ファイト・クラブ」や「
12モンキーズ」のようなちょっと癖のある役の方が生き生きと演じてますね~。テンポも良くて(人によってはちょっとめまぐるしいと思うかも)、ゲラゲラ笑って楽しめる作品です。
| Permalink
|
| TrackBack (11)
January 14, 2005
この本は、東洋と西洋のモンスターについて荒俣 宏氏が解説した作品です。東西のモンスターの解説そのものも面白いのですが(東洋の龍に9種類もの子があるなんてこの本で初めて知りました。ツバメが好物って言うのも驚いた)、「怪物」について著者が書いたエッセイも非常に面白いです。日本の古い書物から南方熊楠にまで話を広げて「恐怖が怪物を作り出す」と結論付けたり、世界中で作られてきた怪物の剥製(日本で作られたらしい人魚の剥製なんて人魚のイメージからは全くかけ離れてます。そのままホラー映画にも出てきそうです)から
鼻行類までを論じて「非在の動物たちは未来でこそその実在を証明する」(ということは、「
フューチャー・イズ・ワイルド」や「
アフターマン」で語られる未来の動物たちもまた怪物なわけですね)と述べたりして、読み進めていくうちにワクワクしてきました。最後の方に作者と別役実氏と水木しげる氏の対談が載っているんですが、読んでいて別役実氏だけモンスターを感覚ではなく頭だけで考えて発言しているようで、三者三様の考え方がなんとなく感じられて可笑しいです。
*この作品で語られる
ジャカロープも凄いです。初めてこいつの写真を見たとき、ジャカロープではなくて自分がひっくり返りそうになりました。
*ちょっと(いや、かなり)テイストは違いますがボルヘスの「幻獣辞典」もこの手のものが好きな方には良いかも。
 | 幻獣辞典 ホルヘ・ルイス ボルヘス マルガリータ ゲレロ Jorge Luis Borges Margarita Guerrero 柳瀬 尚紀
by G-Tools
|
| Permalink
|
| TrackBack (1)
January 12, 2005
親から虐待を受けていたマロリーはミッキーと出会って恋に落ち、二人で旅に出る。気に入らない者は殺し、史上最悪の殺人犯として有名になった二人だが、若者からはカリスマとあがめられることに。マスコミに名を売ることを狙う刑事が二人を逮捕し、監獄にぶち込むが...
旅先で気に入らない奴に出会えば殺す、でなんと52人も殺し(「ナチュラル・ボーン・キラーズ(生まれついての人殺し)」というタイトルがぴったりです)、監獄にぶち込まれてもちょっとしたきっかけで暴動を起こし、ついでに自分たちを逮捕した刑事も殺して脱獄。人質として連れ出したTVのクルーも用済みになれば始末する...。しかし、彼らにも多少の変化はあったのです。逮捕される前に自分たちを助けてくれたインディアンを誤解して殺してしまうシーンがあったのですが、これがきっかけで彼らは何でもかんでも殺すことに多少のためらいを覚えるようになります(って、遅すぎるだろと突っ込みたくなりますが)。脱獄した後の彼らは以前とは異なり、おだやかな人生を送るようになるのです。主人公2人の橋の上での結婚シーンも凄く綺麗に描かれてますし、恐らく2人の中では実にこまやかな愛情が交換されているのでしょう。でもそれが第3者に発揮されることはありませんでした。2人にとって他人とは全く縁のない存在か、そうでなければ気に入らないときには簡単に殺せる程度の存在でしかないのかもしれません。好き嫌いがはっきり分かれる映画でしょうし(嫌いな人の方が多いかも。私はこういうタイプの映画をあまり観たことなかったので好き嫌いよりも驚きの方が大きいですが)、小さいお子さんのいる家庭にはお勧めしません。
*この作品、あちこちでアニメも挿入されてますが...めまぐるしくカットが変わるせいもあるんでしょうが、内容も映像もくらくらしてくるような作品です。
| Permalink
|
| TrackBack (4)
January 11, 2005
第2次世界大戦下、豪華客船として建造された弥勒丸は日本軍に徴発されて輸送船となり、昭和20年に2300名の乗員・乗客を乗せたまま、国際法で安全な航行を保障されていたにもかかわらず台湾沖で米軍に軍艦と誤認されて撃沈されその数奇な運命を終えた。弥勒丸の引き揚げ話が日本に持ち込まれ、関係者が次々に奇怪な死を遂げる。弥勒丸はなぜ撃沈されたのか?
物語は弥勒丸の引き揚げ話を持ちかけられた関係者の生き残りとそのかつての恋人を軸にして勧められます。なぜ弥勒丸は撃沈されたのか(本当に軍艦と誤認されたのか)? 弥勒丸には2300名の乗員・乗客の他にも何かが積まれていたのではないか? 謎解きが進むうちに明らかになる弥勒丸の最期の航海の本当の目的。現在と過去が交錯する中で浮かび上がるそれぞれの人間模様。なかでも弥勒丸に乗り込もうとする婚約者を助けようとして、遂に助けることが出来なかった人のエピソードが印象に残ります。彼は戦後も(失った婚約者の代わりに)救世軍として孤児を助け続け、彼にとっては恐らく死ぬまで終わることのない戦争を今も戦い続けているのです。そして弥勒丸の引き揚げ話を持ちかけてきた台湾人にとっても戦争は終わっていませんでした。後半になると現在のエピソードの方に重心が移ってきますが、忘れ得ない(忘れてはならない)過去を負って生き続ける人々の姿が読み終わっても心に残ります。
*ところでこの作品、実際にあった「
阿波丸事件」をモデルにしているようです。こちらは既に引き揚げられたようですが。
| Permalink
|
| TrackBack (0)
January 10, 2005
 | 眼下の敵 クルト・ユルゲンス ハロルド・ロッソン ロバート・ミッチャム アル・ヘディソン ディック・ポウエル D.A.レイナー
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2004-08-06 売り上げランキング 30,359
Amazonで詳しく見る by G-Tools
|
第2次世界大戦時の南大西洋。ドイツの潜水艦Uボートは敵国の暗号文書を受け取るため目的地に向かっていたが、米国駆逐艦ヘインズ号に発見される。ここに海の男たちの命を賭けた戦いが始まった...。
第2次世界大戦時の米軍対独軍の戦争映画というとドイツ側を思いっきり鬼畜に描いているんじゃないかと思ってましたが、この作品は全く違う描き方をしていました。自分の命を賭けて死力を尽くす男たち。駆け引きは戦術だけでなく、心理戦にも及びます。駆逐艦(艦長を演じるのはロバート・ミッチャム)は爆雷攻撃でUボートを狙い、Uボート(こちらの艦長を演じるのはクルト・ユルゲンス)はわざと潜水艦内で大きな音を立てて敵を油断させ、魚雷攻撃で駆逐艦を沈める機会をうかがう...。まるでチェスの試合を見ているようです。そして、駆逐艦とUボートのどちらの艦長もただ戦術と駆け引きに長けているだけでなく、人間味にあふれているところも見せてくれます。ロマンスは全くありませんし(登場するのは野郎だけです)、最近の映画のように派手な爆発シーンで見せ場を作ると言うわけでもないですが、文句なく海の男たちのスポーツマンシップにのっとった死闘を楽しめる戦争映画です。
| Permalink
|
| TrackBack (6)
January 09, 2005
1991年にアルプス山中で発見された凍結ミイラ。当初は遭難者の遺体と思われたが、鑑定が進むにつれてこのミイラが5000年間のものであることが明らかになる。彼、「エッツィ」はどこから来たのか?
アルプスで発見された5000年前のミイラ。発見当時はヨーロッパでかなり評判になったそうです。遺体はエッツィとニックネームを付けられ(「アイスマン」とも呼ばれています)、遺体の状態や遺留品が詳しく調べられました。その結果、エッツィがどこから来たのか断定は出来ないにしても何を生業にしていたのか、どのようにしてアルプス山中で最期を遂げたのかなどかなりのことが分かっています。非常食や弓矢も携行していたようなので、山を何日も歩くことには慣れていたようですが、衣服から考えるとちゃんと準備をしてアルプスに入ったわけではなかったようですね。そしてエッツィの最期はというと...あまり楽しいものではなかったようです。科学的分析結果も駆使して、考古学の本というよりは歴史ミステリーの謎解きを楽しめる作品です。
*検索してみたら、
エッツィの遺体から採取したDNAの解析結果が見つかりました。これを読むとエッツィはアルプスより北のヨーロッパ人の系統に属するようですね。
*偶然発見された遺体が詳しく調べてみると予想をはるかに超えた昔のものだった...というと、「
星を継ぐもの」を思い出します。こちらはSFですが。
*同じテーマを扱った本に「アイスマン―5000年前からきた男」があります。こちらの方が入手しやすいかも。
| Permalink
|
| TrackBack (0)
January 08, 2005
南海の孤島ファロ島から見世物にするためにつれてこられたキングコング。折も折り、北極の氷が融けてゴジラが蘇ってしまう。みたび日本を襲うゴジラに、日本政府はキングコングをぶつけて共倒れを図るが...。
第一作「
ゴジラ」では戦争への怨念を背負って登場したゴジラも、この作品では完全にエンターテインメント路線に転向です。大タコもなんなく八つ裂きにしてしまうパワーの持ち主のキングコング。しかしこれだけではゴジラの放射能火炎に対抗するにはちときついというので(と、コングが思ったかどうかは分かりませんが)驚異の帯電体質を身に付けます。これに対して持ち前の放射能火炎とパワーで対抗するゴジラ。2頭の対決の場となった熱海城はボロボロです(映画ではこのシーン、どこか子供が積み木の城をはさんで大騒ぎしてるように見えますな~)。2頭の対決の結末もお約束と言った雰囲気がありますが、豪華キャスト(怪獣だけでなく俳優も)の揃い踏みを楽しめる作品です。
*ところでこの映画で最強なのはキングコングでもゴジラでもなく、実は多胡部長だろと思うのは私だけでしょうか。キングコングだけでなくゴジラも商売のネタにしてしまうあの根性には脱帽です。
| Permalink
|
| TrackBack (5)
January 07, 2005
「
フューチャー・イズ・ワイルド」の作者が書いた、人類滅亡から5000万年後の世界です(時間的に言うとこちらの本のほうが1990年に出版されてますから、「フューチャー・イズ・ワイルド」はこの作品の続編みたいなものでしょうか)。人類と言う地球の環境に多大な影響を与えていた存在があっけなく滅び去ってから5000万年後。地球の生物は変わりゆく地球の環境に適応してその姿を変えていきます。草食動物として世界中にはびこるラバック(ウサギの子孫)。イラストを見ると顔だけは祖先のウサギにそっくりなのが笑えます(胴体は馬やカモシカに似てます)。繁殖力が強いために草食動物として広まったと言う考え方なんでしょうか。そして、そのラバックを追う捕食動物のプレデター・ラット(ネズミの子孫)。こちらは顔にわずかに祖先のネズミの面影が残ってますが、姿は細身のオオカミという感じですね。姿はかなり変わってますが、ウサギの子孫とネズミの子孫が追いかけっこを演じる草原を想像して見ると楽しいです。この作品では主に陸生の哺乳類が環境の変化に対応してどのように姿を変えていくかに的を絞っているようですので哺乳類以外の生物や海の生物についてはほとんど説明が出てきませんが、今いる動物たちがどのように姿を変えていくかを想像するだけで楽しめる本です。
*表紙に出てくる動物の祖先がなんなのかについては、本を読んでのお楽しみ。
| Permalink
|
| TrackBack (0)
January 04, 2005
ある日突然出現した寄生獣。彼らは人間の頭部を乗っ取り、人間に擬態してひそかに人間を捕食していた。どこにでもいる平凡な高校生・新一もあやうく乗っ取られかけるが、辛くも右手に寄生されただけで脳の乗っ取りを免れる。新一と右手に寄生した「ミギー」。彼らの存在が人間と寄生獣のどちらに知られても命に危険が迫る。新一とミギーの生き延びるための戦いが始まった...。
主人公とミギーのコンビのサバイバルもそうですが、寄生獣の存在そのものも強い印象を残します。人間を捕食する存在として現れた寄生獣(生態系の頂点に立つ捕食動物と言うことになるでしょうか)。当然ながら力も非常に強く(なんせライオンでさえ一撃で粉々にしてしまうほどです)、知能も人間並みに高い(高校で教師をしていた寄生獣もいました)。ところが彼らには生物として致命的な弱点がありました。生殖能力がないのです。人間の頭部を乗っ取った状態で2体の寄生獣が交尾しても、それは人間がSEXしたのと同じですから(首から下は人間のままです)生まれてくるのは人間の赤ん坊です。このために自分たちが何のために存在するのかを深く考え込む寄生獣も現れます(大半の寄生獣はいかに安全に自分の食欲を満たすかしか考えていないようですが)。そして遂には笑いという「感情」まで獲得する者も。しかし人間にあまりにも近付きすぎたせいなのか、その寄生獣もまた人間に存在を気づかれて殺されていくのです。ラストがちょっと甘くなったのは残念ですが、大人にお勧めの作品です(スプラッタ描写が盛りだくさんなので、小さいお子さんのいるご家庭にはお勧めしません)。
*ところで、「流氷の天使」と呼ばれる
クリオネですが、
こいつが餌を取るところを見ると寄生獣そっくりです。頭がバクっと割れて、餌を一気に...。これも子供が見たら泣き出すかも。
| Permalink
|
| TrackBack (3)
January 03, 2005
ヒロイン・十村十枝子は女優としてその演技を注目された後作家として芥川賞を受賞し、さらに実業家と結婚。その華麗な履歴の裏にあるものは...。
女優としての演技力、作家としての才能、デザイナーとしての感性...主人公は何一つ自分のものとしては持っていませんでした。自分が何も持っていなかったから逆に相手の才能を完全にコピーすることが出来たのです(これも一つの才能かも。タイトルは昆虫が脱皮するように主人公が次々と華麗な変身を遂げていくところから付けられたようです)。相手の才能を完全にコピーしては次の相手に移ることを繰り返し、自分の正体を探ろうとした週刊誌の記者をたまたま知り合ったテロリストに殺させ、さらにそのテロリストも密告して殺させてしまいます(おまけに、テロ計画まで盗んで小説にしてしまうんですから徹底してますね~)。結婚後も会社乗っ取りの資料を夫の金庫から盗み出し、金と引き換えに横流しするなど徹底して悪の華道を突っ走ってます。ここまで徹底されるとかえって爽快です。ラストでも女流写真家として個展を開き(もちろん彼女自身の才能ではないのです)、華麗なる脱皮を続ける主人公。昆虫なら脱皮の回数に限りがありますが、彼女の場合には死ぬまで脱皮を繰り返し続けるのかもしれません。
*映画やTVドラマになったら面白そうなんですが、まだ映画化もTVドラマ化もされていなかったような。
| Permalink
|
| TrackBack (8)
January 02, 2005
何らかの原因で滅びてしまった古代縄文人。わずかに生き残った縄文人たちは子孫に「後継者」が現れ、古代縄文人の遺産を引き継ぐと語り伝えていた。少年・山門武は父の死の謎を説くため、誘われるように諏訪へと向かう。その道が暗黒神・スサノオに連なっているとも知らず...
聖痕と神器を受けるため、日本中をめぐる主人公。実は物語の前半からさりげなく暗示されている暗黒神・スサノオの正体。古代縄文人の遺産を横取りしようと武の後を付けねらう菊池彦と菊池一族(これがまた無残な最期を遂げるわけですが)。父の死と、主人公の体に刻まれていた聖痕のかかわり。聖痕と神器が全て揃い、謎が解けたときに暗黒神・スサノオが武の前に姿を現します。この謎解きは、ジグソーパズルを最後まで解いたときに似て非常に意外でした。そしてブラフマンから選択を迫られた主人公はスサノオと共にある決断を下すのですが、人類にとってそれは良かったのか悪かったのか...。「
デビルマン」のラストにも似た、全てが終わった後の静けさを感じさせます。絵柄がかなり独特ですしグロ描写もかなりありますが(餓鬼に菊池一族が壊滅させられるシーンにオトタチバナヒメが崩れるシーン...どちらもグロいです)、その辺に抵抗がなくて伝奇SFに興味のある方にはお勧めの作品です。
*結局この作品で一番長生きしたのは大神美弥ってことなんでしょうか(既に大神美弥とはいえないかもしれませんが)。
*この作品と対を成すんじゃないかと思うのが、同じ作者の「孔子暗黒伝」です。孔子や仏陀がどんどん出てきて、物語は宇宙にまでエスカレート...。そしてあのラスト。これもまたもう一つの暗黒神話と言えると思います。「赤の世から青の世に変わる」という巫女の言葉が赤方偏移を指していることに気づいたのはごく最近のことでした。
孔子暗黒伝諸星 大二郎
| Permalink
|
| TrackBack (0)
January 01, 2005
現代日本。伊耶輪神子は古代邪馬台国の巫女女王・卑弥呼の記憶を受け継ぎ、沖縄神女団の指導者となって卑弥呼の遺志を継ぐべく日本本土へと向かう。それは現代の日本において「マツリ」を執り行う旅の始まりだった...。
古代日本のどこかにあったといわれている邪馬台国とその女王・卑弥呼。物語は主人公が卑弥呼の記憶と霊力を受け継ぐところから始まります。阿蘇山において「マツリ」を執り行っていた卑弥呼。そして彼女を取り巻く巫女集団の末裔が沖縄神女というところから読んでいてワクワクしてきます。暴走すれば第二次世界大戦をも引き起こしてしまう日本人のエネルギー。そのエネルギーを発散させるためにはどうしても「マツリ」を執り行う必要がありました。これに対して日本の秩序を守るために主人公たちの前に立ちふさがる広目天(為政者から見ればマツリなんて行われた日には日本の秩序崩壊ですから、どうしても阻止しなければならないわけです)。妨害を受けながらもマツリに必要な祭具・オモイカネ(これは見てのお楽しみ。登場のシーンではあっと驚きます)を見出し、途中でマツリに不可欠なもう一つの要素・富士山の噴火を見届けて主人公たちは東京へと向かいます。邪馬台国の女王・卑弥呼に富士の噴火におまけに戦艦・大和さえも現れて物語はマツリへとなだれ込んでいきます。古代日本史に興味のある方にはお勧めの作品です。
*物語の後半でオモイカネ(銅製の祭具)に対抗してオモイクロカネ(こちらは多分鉄製)が現れますが、このオモイクロカネが大和に打ち落とされて落ちた先がなんとなく皇居のお堀に見えるのは気のせいでしょうか。この物語は縄文文化(銅製のオモイカネ-邪馬台国-卑弥呼)と弥生文化(鉄製のオモイクロカネ-皇室の代理としての広目天)の対立とも読めると思うんですが。
*ヤマタイカのプロローグともいえるのが同じ作者の「ヤマトの火」です。こちらの方が主人公と主人公の弟の年齢層が高いかな。
| Permalink
|
| TrackBack (0)
Recent Comments