March 04, 2005

銀河鉄道999 (劇場版)

銀河鉄道999 (劇場版)
野沢雅子 池田昌子 麻上洋子 肝付兼太

東映ビデオ 2002-10-21
売り上げランキング : 2,630

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機械化人が支配する未来の地球。機械伯爵の人間狩りにあって母を殺された少年・星野鉄郎は謎めいた美女・メーテルに助けられ、母との約束を果たすため銀河鉄道999に乗り込んで機械の体を手に入れられる星へと向かう...。

かつて一世を風靡した松本零士氏原作のコミックの映画化です。母を殺された主人公が旅を続けるうちに成長し、大人になってゆく物語というと簡単に終わってしまうんですが、旅の最初は永遠の命をどうしても手に入れると考えていたのが、永遠の命よりも限りある命を精一杯生きる方を選び取るというように少しずつ変わっていくところも印象深いですね。せっかく永遠の命を手に入れても人間狩りだのとろくでもないことに時間を費やしている機械化人たちを見て考えが変わったのでしょう(無限の時間を手に入れても、それを有効に使える人は実はごく少ないのかもしれません)。ところでこの映画、主人公の成長(母との約束通りに永遠の命を追い求めるのが最後には自分の考えで限りある命を選択するように変わっていく)の方がクローズアップされてますが、考えてみるとメーテルの方もまた主人公との出会いによって母親の支配から抜け出してるんですね。メーテルの方は以前から母親に従うふりをしていただけのようですが、主人公を助けるためにはっきりと支配的な母親に反旗を翻したことになりますね(それでも母親の支配から完全に抜け切るにはこの次の作品「さよなら銀河鉄道999 -アンドロメダ終着駅- (劇場版)」まで待たなければならないわけですが)。今は大人になりたくない、成長したくないって言う人がずいぶん多いようですが、その人たちがこの映画を観たらどう思うかちょっと聞いてみたい気がします。

*この作品、TVアニメにもなってかなり長い間放映されていました(TV版では原作と同じで主人公がジャガイモ顔)。皮肉のきいたエピソードあり、悲しいエピソードありで毎週毎週観てましたがラスト近くになって作画がいきなり崩れたのは残念でした...。それと、TV版でも映画版でも原作にあったユーモラスなところがなくなっちゃってたのも残念です(原作ではメーテルなんてけっこうボケをかましてましたし)。


*この映画、ゴダイゴの歌う主題歌もヒットしましたね~。聴いていたら「ガンダーラ」や「MONKEY MAGIC」も思い出してしまいました。
ゴダイゴ・グレイト・ベスト1 ~日本語バージョン~
ゴダイゴ ミッキー吉野 山川啓介 山上路夫

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January 24, 2005

ゴジラ対ヘドラ

ゴジラ対ヘドラ
山内明

東宝 2004-04-28
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公害で汚染された日本。駿河湾から現れた公害怪獣・ヘドラは体内の有毒物質を撒き散らしつつ日本を蹂躙する。ヘドラを倒すべく現れたゴジラだったが、猛毒の硫酸ミストに苦戦を強いられる...。

映画のしょっぱなからぶちかまされる強烈な挿入歌「かえせ!太陽を」。富士山の裾野で踊り狂ってる学生たちを襲って骨だけにしてしまうヘドラ(確か別のシーンでは赤ん坊も犠牲になっていたような...)。全体的にとー-ってもダークな雰囲気で、ゴジラの片目と片腕がつぶされるシーンでは公開当時に子供たちが泣き叫んだんじゃないかと思ってしまいます。観終わった後で思ったんですが、この作品、公害をモチーフにした新しいゴジラを撮りたかったんじゃないかと思うのです。シリーズ第1作「ゴジラ」では、戦争への怨念と核兵器への恐怖がゴジラを生み出した原動力だったのだと思います。「ゴジラ」から時は流れて、今は公害が日本人をおびやかす最大の恐怖になっていました。公害への恐怖からヘドラを生み出したからこそヘドラはあれだけの圧倒的な強さを誇るし、いまでは子供の味方になってしまったゴジラはヘドラのために片目をつぶされ、片腕を溶かされる羽目に陥ります。それでもゴジラ(=核兵器の申し子)が人間の用意した兵器を利用してヘドラ(=公害の象徴)を撃退するシーンは何とも皮肉です。人間が生み出した恐怖は、同じ人間が生み出した別の恐怖によってしか撃退できないと言うことなのでしょうか。ちょっと(いや、時にはかなり)説教臭いところもあり、全編にダークでダルな雰囲気が漂う作品ですが、もう一つのゴジラを観てみたいという方にはお勧めの作品です。

*ゴジラも飛びます!って、ありゃないでしょ。

*「かえせ!太陽を」ですが、調べてみたら結構いろいろなCDに収録されてますね~。そのなかでは「ミュージックファイルシリーズ 東宝映画サントラコレクション・リミテッドエディション「東宝特撮チャンピオンまつり」がお勧めです(「ノストラダムスの大予言」のサントラまで入っているとは思わなかった)。

ミュージックファイルシリーズ 東宝映画サントラコレクション・リミテッドエディション「東宝特撮チャンピオンまつり」
映画主題歌 サントラ

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January 21, 2005

鬼平犯科帳



江戸時代後期。火付盗賊改方の長官となった長谷川平蔵は次々に盗賊たちを捕らえ、盗賊たちから「鬼平(鬼の平蔵)」と恐れられるようになっていく...。

江戸時代後期(時代で言うと松平定信が老中を勤めていた頃でしょうか)。江戸にはびこる火付け・盗賊に手を焼いた幕府が火付盗賊改方の長官に任命したのが長谷川平蔵です。この火付盗賊改方という役職、江戸時代後期には珍しく切り捨て御免で、実際に手向かう盗賊たちを容赦なく切り捨てるシーンも出てきます。ただし激務の割には見返りが少なく、敬遠されがちな役職だったようです。その火付盗賊改方長官となった長谷川平蔵も今でこそ大身の旗本ですが、若い頃は継母からうとまれて無頼の限りを尽くした人でした。皮肉にも若い頃の放蕩が人を見る目を育て、盗賊たちに対してさえただ取り締まる対象としてではなく人間として見るようになったようです(平蔵の人柄に打たれて密偵となる盗賊たちも現れます)。平蔵の若い頃の素行の悪さを取り上げて火付盗賊改方長官への就任を疑問視する声に対して、「悪を知らぬものが悪を取り締まれるかよ」と笑い飛ばすところは印象的です。

主人公である平蔵自身もそうですが、平蔵の人柄に打たれて密偵となる元盗賊たちもまた魅力的です。盗賊からすればもともとは自分たちの仲間だったのが仲間を売る立場になるわけですから「いぬ」と蔑まれ、密偵であることがばれればまず確実に命はありません(凄惨なリンチの後殺されるでしょう)。それが分かっていながらあえて密偵の道を選び、平蔵のためにそれこそ命がけで働く姿を見ていると、どんな仕事でも命を賭けてまでやれるかどうかは人間にかかってくるのかと考え込まされました。この作品は江戸時代の犯罪ものと言うよりは、平蔵を取り巻く人々をめぐる人情ものと見たほうが楽しめると思います(チャンバラを期待していると裏切られます)。

*この作品、好きなエピソードがいろいろあって選ぶのに困るくらいなのですが、盗賊の三箇条を守り抜く昔かたぎの盗賊たちを描いた「一本眉」や、平蔵と殺し屋との死闘を描く「暗剣白梅香」あたりは何度も読み返しています。

*この作品、TVや映画でも何度か映像化されています。印象に残っているのはTV版のエンディングで使われたジプシー・キングスの「インスピレイション」。時代劇にフラメンコ?と思ったんですが、聞いて見ると江戸の四季の映像に音楽がぴったり合っていて驚きました。「インスピレイション」が収録されているCDは多いですが、ジプシー・キングスの他の曲も楽しめると言う点では「ボラーレ!」がお勧めです。

ボラーレ!― ベスト・オブ・ジプシー・キングス
ジプシー・キングス

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December 10, 2004

モスラ

モスラ
フランキー堺 本多猪四郎 小泉博 ザ・ピーナッツ 香川京子

東宝
2003-11-21
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南洋に浮かぶ奇跡の島、インファント島。島の住民にあがめられている小美人(演じるのはザ・ピーナッツ)が悪徳興行師にさらわれ、日本へと連れ去られてしまう。島の住民たちは守護神「モスラ」を呼び出し、小美人の奪還を図る...。

東宝が誇る三大怪獣(と、自分で思っている)の1頭、「モスラ」です(ちなみに残りの2頭はゴジララドン)。ゴジラには戦争への怨念、ラドンには破壊の快感を強く感じたんですが、モスラはまた違って「ファンタジーの世界の主人公」というイメージを持ってます。モスラと小美人の住む島の名前が「インファント」ですし、モスラにひどい目に合わされる国の名前が「ロリシカ」(ロシリカ=ロシア+アメリカではあまりに露骨過ぎるから少し変えたんでしょうか。もっとも、ロリシカ国は最初にインファント島で水爆実験をやってますから、モスラにひどい目に合わされても自業自得だと言う面はありますが)。モスラが身にまとう色彩もきらびやかです(幼虫は地味ですが)。こんな派手な怪獣が空を飛び回るんですから、実際に見たら目がチカチカしてしまうかも(笑)。

ただファンタジーと言うだけではなく、破壊の快感もきっちり味あわせてくれます。この点ではラドンと同じですね。モスラもラドンも破壊するつもりはないのに動き回るだけで結果的に都市を破壊してしまうと言う点では似てます。もぞもぞと動き回るだけで東京を破壊してしまうモスラの幼虫。たしか一番大きいモスラのぬいぐるみでは中に車が入って動かしたとかどこかで聞いた覚えがあります(こうなるとリアルで王蟲並みです)。こんな大きいのが東京タワーによりかかるんですから簡単にへし折れてしまいます。仕方なく折れた東京タワーにまゆを作る幼虫。せっかくロリシカ国が貸してくれた熱戦砲も結果的にはモスラの羽化を早めただけでした。羽化したモスラの羽ばたきだけで簡単に吹っ飛ばされる車(もちろん熱戦砲もあっさり飛ばされます)。この調子でロリシカの首都ニューカークシティまで飛んでいくんですから、どうなるかは大体予想がつきます。首都をめちゃくちゃにされてこりゃかなわんと思った人々、もとい、平和を愛する人々によって小美人はついにモスラの元に戻され、モスラと小美人はインファントへ帰っていくのでした。

*モスラと言うと忘れてはいけないのがザ・ピーナッツの歌う「モスラの歌」です。必死で耳コピして修行に励んだ結果、ようやくそらで歌えるようになりました。ちなみに、歌詞はciaoamikoさんのブログにも出ています。

シングルス~モスラの歌~
ザ・ピーナッツ


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December 04, 2004

スタンド・バイ・ミー

スタンド・バイ・ミー 〔SUPERBIT(TM)〕
ロブ・ライナー

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2003-12-19
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行方不明になった少年の死体を捜しに出た少年4人組。親には黙って出かけた冒険の旅がかけがえのない思い出となった...。

兄が死んだときに「お前が死ねばよかったんだ」と親から言われた少年。心に大きな傷を抱えたまま仲間と一緒に死体探しの旅に出ます。ヒルのいる川を泳ぎ(当然ヒルに吸い付かれるわけですが...ありゃショックだよねえ(笑))、野宿し、迫ってくる電車にはらはらしながら鉄橋を渡り...。旅を続けるうちに自分たちの抱えているものを少しずつさらけ出してゆく少年たち。でも4人ともいつかは別々の道を歩んでいくだろうと言うことをなんとなく予感していました。旅を終え、学校に戻った4人は少しずつ離れていきます。今は大人になり、行く道もまったくかけ離れてしまった(それどころかこの世の人でもなくなってしまった少年も)4人ですが、あの夏の日の冒険だけは忘れられない思い出だったのでした。少年少女だった頃のあの夏の日、親に黙ってやってのけた冒険、...かつて少年少女だった方にお勧めの映画です。

*スティーブン・キングの原作もお勧めです。「スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編」に収録されています。
スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編
スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編


*ベン・E・キングの同名主題歌「スタンド・バイ・ミー」も切ないです。
スタンド・バイ・ミー
スタンド・バイ・ミー

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October 30, 2004

バード

バード
クリント・イーストウッド デヴィッド・バルデス

ワーナー・ホーム・ビデオ
2004-06-18
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「バード」というのは、40年代に活躍した天才アルトサックス奏者、チャーリー・パーカーのニックネームなのだそうです。この映画はチャーリー・パーカーの伝記をクリント・イーストウッド監督が映画化したものです。

主人公は妻・チャンと結婚し、子供も生まれ、アルトサックス奏者として次第に名を成していきます。後には招かれて海外公演もするようになるのですが、私生活は名声とは裏腹に麻薬やアルコールに溺れ(一度は麻薬常習で逮捕され、演奏するためのライセンスを危うく失いかけます)、我が子を失うなど決して順風満帆とはいえないものでした。主人公が亡くなった時、医者は実年齢を数十歳上回る推定年齢を出したそうです(それだけ麻薬に蝕まれていたのでしょう)。天才と言われるほどの人は才能の代わりに何か(この場合は私生活での幸せ)を差し出さなければならないのか、アーティストとして生きると言うことは麻薬やアルコールに逃げたくなるほど緊張を強いられるものなのかなどいろいろ考えさせられる作品でした。劇中に挿入されている演奏も良いです。ジャズのことは全く知らずにジャケットの雰囲気だけ見て選んだのですが、ジャズを知らない人にもお勧めできる映画だと思います。

*主人公の妻・チャンの演技も良いです。妻子があっても主人公の抱えるものを救ってはやれなかったわけですが...。

*主人公が白人のバンド仲間と共に南部に巡業に行ったとき、「殺されるかも」としり込みする仲間のために彼を「アルビノ」として紹介するシーンには笑ってしまいましたが、当時はやっぱり笑い事ではなかったんでしょうね。

*チャーリー・パーカーの演奏もCDでかなり出ているようです。

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August 31, 2004

マトリックス

マトリックス 特別版

発売日 2004/03/19
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昼間はプログラマー、夜はハッカーの2つの顔を持つトーマス・アンダーソンは、夜ごと自分の生活している世界が現実ではないような感覚に襲われていた。ある日アンダーソンは「白ウサギ」モーフィアスに導かれ、自分が現実だと信じていた世界の真の姿と、自分が「救世主」ネオと目されていることを知る。人類の運命を決する戦いが今、始まろうとしていた...

この映画もブレードランナーと並ぶお気に入りの一つで、今まで何回も観直しています。最初に観た頃は主人公たちのクールなファッション、マシンガンの銃弾もよけてしまうSFXの方に目がいっていたのですが、最近では少し変わりました。よく考えてみると、「自分の生活している世界が現実ではないような感覚」はこの映画が公開された頃の自分の感覚にぴったりだったのです。ちょうどインターネットにはまり始めた頃でした。携帯電話でマトリックスへ侵入、公衆電話から現実世界に帰還...なんて、PHSとノートパソコンで出先からインターネットにアクセスして、PHSもつながらなければISDN電話からアクセス...とそっくりだったのです(今も時々やりますが)。ブレードランナーが公開当時としては斬新な、明るいどころか憂鬱な未来社会像を作り出した映画とすれば、マトリックスは公開当時のネットワーカーの気持ちを代弁した映画といえると思います。

*この映画のサントラもお勧めです。

マトリックス
サントラ

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August 05, 2004

ブレードランナー 最終版

ディレクターズカット ブレードランナー 最終版

発売日 2002/07/05
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時は近未来、レプリカントと呼ばれる人造人間が作られ、肉体労働、惑星探査などに投入されていた。しかし、レプリカントの中には脱走し、ひそかに地球に潜入するものもいた。「ブレードランナー」デッカードは地球に潜入したレプリカントを探査・処分するため、手がかりを求めてレプリカントの製造元であるタイレル社を訪れる...

最初に観たのはもうずいぶん前になりますが、今でも何度となく観てしまう映画です。当時「科学の進歩による明るい未来」というイメージしか持っていなかった自分にとって、酸性雨の降りしきる陰鬱な大都会、進んだ科学によって生み出され、短い寿命と引き換えに高い能力を与えられたレプリカントたちの悲哀は衝撃的なものでした。

*映画も良いですが、ブレードランナー(サントラ)もお勧めです。

*ブレードランナーについてもっと詳しく知りたい方にはメイキング・オブ・ブレードランナーがお勧めです。映画のストーリーだけでなく、製作の裏話などトリビア的な知識を手に入れるのに良い本です。

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