April 24, 2005

宇宙からの帰還

宇宙からの帰還
立花 隆

中央公論新社 1985-07
売り上げランキング : 24,288

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この本は、NASAの宇宙飛行士たちに宇宙から帰還した後で精神的にどのような変化がおきたのかを著者がインタビューしてまとめた本です。インタビューされる側の宇宙飛行士たちはNASAの宇宙開発計画の初期にかかわった人たちばかりなので軍人(テストパイロット出身者など)が多く、また、ほとんど全てが技術系の人々でした(なかには「詩人の魂を持つ」と評された人もいたようですが、例外中の例外だったようです)。宇宙から帰還した後で宇宙飛行士たちはNASAからデブリーフィングを受けますが、それも技術的な内容だけで精神的に何が起きたかについては調査はされていなかったようです。この本では宇宙飛行士たちが遂行したミッションと地球に帰還してからのかれらの進路についても簡単に触れていますが、精神的にどのようなインパクトを受けたのかに主眼が置かれています。面白かったのは、大抵の宇宙飛行士は何かしらの影響を受けたと答えているのに(ただし、影響を受けたからといって全ての宇宙飛行士が宗教に走ったわけではないと言うのも興味深いところです)、全く影響を受けなかったと答えている宇宙飛行士もいたと言う点です。稀有の体験をしたからといってその体験が影響を与えるかどうかは個々人の個性によるのでしょう。日本の宇宙飛行士たちに同じ事を聞いてみたい気がします。

*この作品でインタビューを受けた宇宙飛行士は技術系ですが、同じ著者が後に宇宙に飛んだジャーナリスト(当時)、秋山氏にデブリーフィングを行った結果をまとめたのが「宇宙よ」です。軍人とジャーナリストで感じ方がどう違うかを読み比べてみるのも面白いかも。

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March 18, 2005

地球を離れた2年間―人類の夢、火星への挑戦

地球を離れた2年間―人類の夢、火星への挑戦
ワレリー・V. ポリャコフ Valery V. Polyakov 鈴木 徹

WAVE出版 1999-05
売り上げランキング : 129,373

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この本は、かつて地球の周りを回っていたロシアの宇宙ステーション「ミール」に438日間連続して滞在した記録を持つ(通算では679日間)筆者が宇宙に滞在中の自身の経験や、宇宙で人間が生きるためにミールにはどのような機能があったのかなどについて書いた本です。宇宙から地球を眺めていたときに銀色の妙な雲が見えて、あとで地上と交信して調べてもらったら地上で大地震が起きていたとか(よく話題になる地震雲とは色が違うようですが、他の宇宙飛行士もこの銀色の雲を目撃したそうです。ただ、雲を目撃してもどこで大地震が起きたのかまでは残念ながら分からないようです)、ミールでトイレはどうしていたのかなど面白い話が多いです(下痢のときはどうなんだろうと余計な心配をしてしまいました)。意外だったのは宇宙ではげっぷが出ないと言うくだりで(重力がないので飲み込んだ空気と飲み物・食べ物が混ざり合ってしまい、空気として出てこないらしい)、お腹が張って非常に苦しい思いをしたそうです。においの問題もあるので空気清浄機の近くへ行ってオナラとしてガスをようやく出したというあたりは読んでいて笑ってしまいました。

宇宙に長期間滞在した記録を持つ筆者らしく、自身の経験から、十分な対策をすれば人間は火星への長い旅にも耐えられると結論付けています。筆者がこの本を書いた頃は確かロシアの状況が非常に悪くて宇宙開発の分野でも厳しい状態が続いていたと思いますが、ロシアが火星への有人宇宙飛行に向けて模擬試験の準備を進めているという記事などを読むと、ロシアの宇宙開発の関係者は苦しい時期を抜けて国際宇宙ステーション(ISS)の次のミッションの準備を着々と進めているんだなとうらやましくなります。

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December 18, 2004

トンデモ科学の大冒険―奇説・難問・謎に最先端宇宙科学が挑む

トンデモ科学の大冒険―奇説・難問・謎に最先端宇宙科学が挑む
長谷川 洋一

文芸社
2004-09
売り上げランキング 90,303

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この本はよくあるトンデモ説をあげつらって喜ぶ本ではなく、地球への小惑星衝突、深海探検、国際救助隊などもろもろの話題をテーマとした科学の解説本です。

だからと言って数式満載の本ではないのでご安心を。まじめ一方の本と言うわけでもないので、この作品の著者がお勧めのようにグラスを片手にのんびりと読むほうが楽しめる本です。どちらかと言えば科学技術に関するエッセイ集というほうが近いのではないかと思います。ま、中にはSARS=宇宙から来たウイルス説か?なんてエピソードもあるのでトンデモ説も全く扱ってないと言うわけではないですが、このエピソードも読み物として読める範囲内だと思います。

個人的に読んでいて一番面白かったのは、ロシアの宇宙開発企業、RSCエネルギア社についてのエピソードです。この会社、半官半民の会社で以前はロシアの宇宙ステーション「ミール」、今では国際宇宙ステーション(ISS)の中のロシア区画の運用を担当している会社ですが、この会社の中にある博物館の見学許可を取ろうとして著者がRSCエネルギア社に書いた手紙が笑ってしまいます(でもあの会社、許可を出すのにやたらともったいぶるし訳の分からない理由で許可を出さないこともあるくせに、博物館の中身は意外としょぼいんですよ。私が見たときはミールのモックアップと焼け焦げたソユーズ有人宇宙船のカプセルが主な展示物でした。それだって一応説明用のプラカードはありましたが、ただ置いてあるという感じだったし)。ロシアの宇宙開発だけでなくくじら衛星や軌道エレベータの話も出てきますし、肩のこらない科学エッセイを読みたいという方にはお勧めです。

*この作品の著者は有人宇宙システム株式会社(JAMSS)のエンジニアです。それもあってサブタイトルに「最先端宇宙科学が挑む」とついたんでしょうが、正直メインタイトルはいただけないと思う。「トンデモ科学」とつくだけでサブタイトルに何が書いてあってもスルーしてしまう人は多いんじゃないでしょうか。

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December 11, 2004

ロケット開発「失敗の条件」―技術と組織の未来像

ロケット開発「失敗の条件」―技術と組織の未来像
五代 富文 中野 不二男

ベストセラーズ
2001-06
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この本は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)(当時の宇宙開発事業団(NASDA))の新型ロケットH-IIAをひっさげてロケット打ち上げビジネスに参入しようとしていた2001年夏に五代富文氏(NASDAの元副理事長)と中野不二男氏(作家)が宇宙開発とそれをとりまく周囲の状況について「失敗」という観点から対談した内容をまとめた本です。

「失敗とは何か」の定義から、H-IIロケット8号機打ち上げ失敗のときに海中に沈んだエンジンの引き上げ、宇宙開発を進めるNASDAの組織論にまで話は広がっていきます。打ち上げに成功しても大して報道しないくせに失敗すると大喜びで報道するマスコミ(そういえば映画「アポロ13」でも事故が起きたと知るとマスコミがわっと飛びついてましたね)。「今度失敗したら承知せんぞ」とすごんだとかいう政治家(お前がすごんでどうする)。それにもめげず打ち上げに向けて努力を続ける関係者(打ち上げを延期したときのエピソードで、打ち上げ前に最高責任者が担当者に一人一人声をかけていったらある担当者の返事がどうもおかしい、いつもとちがうというので打ち上げを延期したというのは印象に残りました)。海中から引き上げられたエンジンを徹底的に調査して得られたたくさんの知見(宇宙ものって失敗するとたいていは回収できないから、これは本当にラッキーな例だったと思います)。宇宙開発はロケットでも衛星でも本当に一品モノでしかも一発勝負、その上リカバリーをかけるには長い時間がかかるということがよく分かる本です。

*最近になってH-IIAロケットの打ち上げ再開にようやくゴーサインが出ました。打ち上げに関わる人たちはこれからが正念場だと思いますが、あまり緊張せずリラックスしていって下さい。

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September 29, 2004

ライトスタッフ

ライトスタッフ スペシャル・エディション

発売日 2003/09/05
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タイトルの「ライトスタッフ」とは「正しい資質」を意味します。この映画では、宇宙飛行士としての「正しい資質(と思われるもの)」という意味で使っているようです。

米ソ冷戦時代。宇宙開発の分野でソ連に一歩先を取られた分を取り返すべく、アメリカはマーキュリー計画をぶち上げます。計画推進のために宇宙飛行士候補として選ばれたのはテストパイロットたち。トップクラスの操縦の腕を持ち、常に死と隣り合わせの恐怖に打ち勝って空を飛び続ける彼らにはうってつけの任務と思われました。しかし、国家を挙げてのプロジェクトで世界中の注目を浴びる宇宙飛行士(無事に地球に帰還すればパレードの上にヒーローインタビュー!)といえど、宇宙船に乗り込んでしまえば操縦の腕を全く要求されない、サルと同じというのが実情でした。栄光と屈辱の両方を味わいながらテストパイロットたちは宇宙へと挑むことになります。

一方で、国家の勧誘に背を向けてテストパイロットとして空に挑み続ける男たち。その象徴として、初めて音速の壁を破った男、チャック・イエーガーの姿が描かれます。世間の注目がテストパイロットから宇宙飛行士に移ろっていくのを実感し、かつての同僚たちがもてはやされるのを横目で見ながらひたすら記録に挑む彼の姿が宇宙飛行士たちと対照的に描かれます。ラストでひたすら空を飛び続ける彼の姿は爽快でさえあります。

つい最近になって20万ドル程度で宇宙旅行を提供するビジネス計画が発表されるなど、宇宙飛行への垣根がどんどん低くなっているのが分かります。あと数十年たったら「ライトスタッフ」という言葉が宇宙飛行士に対して使われなくなるかも...などと考えさせられる映画でした。そして、国家の英雄として栄光(そして屈辱)の道を歩むのと、ひたすら自分の道を進み続けるのと自分ならどちらを選ぶのだろうかとも。ちょっと長いですが、宇宙開発に興味のある方にはお勧めです。


*この映画の原作ザ・ライト・スタッフ―七人の宇宙飛行士も出ています。ちょっと読みにくいですが、感傷的な書き方はされてませんのでドキュメント風に読めます。


*同じように宇宙を目指しながら、サルに先を越されてしまった宇宙飛行士たちの数十年後...がスペースカウボーイかもしれません(テイストは全く違いますが)。

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September 14, 2004

スペースカウボーイ

スペースカウボーイ 特別編

発売日 2003/12/06
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40年前に宇宙飛行士候補として訓練を受けながら、NASAが土壇場で方針を変えたために宇宙への夢を絶たれた4人の男たち。彼らは夢破れた後それぞれの道を歩んでいたが、今となっては彼らしか構造を知らないロシアの衛星が故障!4人は自分たちが宇宙へ行くことを条件に、NASAに協力することを承諾するが...

4人のカウボーイが若かりし頃に情熱を傾けた宇宙に再び挑戦!と書くと生真面目一本槍な映画に思われそうですが、そんなことはありません。訓練のシーンもユーモアたっぷりで、特に遠心分離機に乗って訓練を受けているときでも意地を張り合う爺さんたちには笑ってしまいました(遠心力でシワがのびるところも)。ラスト、決してハッピーエンドではないんですが、悲しい中にも清々しくエンディングを迎えます。爺さんたちに乾杯!

*ところで、NASAの管制官ジーン・クランツ(アポロ13でエド・ハリスが演じてました)が、この映画に出てくる管制官のモデルなんでしょうか?

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September 07, 2004

宇宙ステーション利用計画ワークショップ

松浦さんのブログを見て宇宙ステーション利用計画ワークショップが開催されていることを知り、ちょうど休暇中だったこともあって頭のリハビリも兼ねて行って来ました。宇宙開発関係の講演会を聴きに行くのは数年ぶりです。

まず、最初のお目当てのロシアの宇宙ステーション利用計画ですが、過去に宇宙ステーション(ISS)で実施したミッションの紹介と今後の課題というところです。特に目新しいものはありませんでした。今ロシアで開発中(といわれている)のClipperのイラストが資料に載っていて一瞬おおと思いましたが、説明は一切なし。よく考えてみたらプレゼンターはTsNIIMASHの人だそうなので、RSCエネルギア社で開発している宇宙機のことまでは多分知らないのかもしれません。

次に日本の利用計画ですが、スペースシャトルの事故の影響をまともに受けてるようです。他の国は曲がりなりにも実施したミッションの紹介があったんですが、日本は開発状況の紹介ばかりでがっかりでした(一部パスファインダーミッションの紹介はありましたが)。これじゃ数年前に聴いたときとほとんど変わってません。

で、最後に松浦さんとJAXAの黒川先生との対談ですが、微妙にかみ合ってなかったような気がします。松浦さんがISSの問題点(特にロジスティックスをスペースシャトルに頼っていた所)とスペースシャトルの問題点(目標が高すぎた、有人宇宙機としては最悪の死者数であるなど)を指摘したとき、なんとなく会場に不穏な空気が流れたように感じたのは気のせいでしょうか。自分的にはアメリカがISSから手を引いた後におそらくメインとなって運用を担うであろうロシアの関係者の意見を聞いてみたかったと思います。ただ、アメリカはいずれ宇宙開発に戻ってくるだろうと思っています。イラクも鎮圧してしばらく地上に敵がいないし、中国が有人宇宙の分野でどんどん力をつけてきていますから。中国が単独で有人月面着陸でもやればすぐかもしれません。

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August 28, 2004

ドラゴンフライ―ミール宇宙ステーション・悪夢の真実

ドラゴンフライ―ミール宇宙ステーション・悪夢の真実〈上〉
ブライアン バロウ, Bryan Burrough, 北村 道雄, 寺門 和夫

発売日 2000/05
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ドラゴンフライ―ミール宇宙ステーション・悪夢の真実〈下〉
ブライアン バロウ, Bryan Burrough, 小林 等, 寺門 和夫

今は文字通り海の藻屑となったロシアの宇宙ステーション「ミール」の運用末期のドキュメントです。この頃になるとNASAの宇宙飛行士をミールに乗せていろいろなミッションを遂行させるフェーズ1プログラム(NASAにとってはフェーズ2が国際宇宙ステーションで、その準備段階という意味合いだったのだと思います。今ではシャトル-ミールミッションと呼ばれていますが)というのが実施されていました。運用末期ということであちこちガタの来たミール、そして宇宙開発をまったく独自に進めてきたロシアとアメリカ...揉め事も頻発しましたし、プログレス無人貨物船がドッキングに失敗してミールに衝突なんていう大事故もありました。よく宇宙飛行士が無事だったものです。この本にはその頃のロシアとアメリカの間の軋轢や、ミールに搭乗したNASAの宇宙飛行士たちのパーソナリティが余すところなく乗せられています。この頃のロシアとアメリカの経験が国際宇宙ステーションに生かされることを祈ります。

*国際宇宙ステーションがらみのミッションでロシアの宇宙開発企業の人たちと話す機会があったのですが、アメリカに対する彼らの反応は「(安全評価について)発生しそうにもないイベントをこじつけてくる。自分たちの経験ではまずそんなことは起きないのに」というようなところが大半でした。考え付く異常に対して対策を全て用意していくアメリカ、有人宇宙ミッションに対して長い経験と自信を持つロシア。ミールの時には恐らくもっとあからさまな対立があったのだろうと思います。

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August 20, 2004

宇宙よ

宇宙よ (上)
立花 隆 , 秋山 豊寛

発売日 1995/08
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宇宙よ (下) 立花 隆 , 秋山 豊寛、文春文庫


日本人で初めて今はなきロシアの宇宙ステーション「ミール」に搭乗したTBSの秋山豊寛氏。氏が宇宙から帰還して間もない時期にその生い立ちから宇宙飛行士選抜への応募、訓練の様子、宇宙飛行そして地球への帰還までを立花隆が詳細かつ徹底的に聞き取り調査(デブリーフィングですね)し、まとめたのが本書。

今は文字通り海の藻屑となった「ミール」。当時は日本人が初めて宇宙に行くというので大騒ぎでした。この本にはミールの詳しい情報が書かれているのはもちろんですが、何といっても秋山豊寛氏の本音がはっきり出ているのがいいです。宇宙飛行士の発言というとどうもオブラートにくるんだというか、本音は違うんだろうな...と考え込んでしまうんですが、この本には本音出まくりです。宇宙なんぞに全く縁も興味もなかった人が宇宙開発の世界をどう見ているかを考えるのにも参考になると思います。

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August 14, 2004

アポロ13

アポロ13
トム・ハンクス

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
2004-11-26
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月へ向けられて打ち上げられたアポロ13号に爆発事故発生!酸素も、水も、電気も刻々と失われていく中で宇宙飛行士3名を無事に地球に戻すための戦いが船内と地上で始まる。苦闘が続く中、3名は地球へ戻れるのか?

宇宙開発って他の分野から見たら呆れるほど安全にうるさいことを言いますが、もし事故が起こったらどうなるか? もともと人間が生きていけない環境に人間を送り込んでいるんですから、宇宙飛行士は即命の危険にさらされます。故障した宇宙船をなんとかだましだまし動かして宇宙飛行士を生還させるほうが、ロケットをただ打ち上げるよりもよほど困難なことでしょう。この映画を見るたびに当時のアメリカの底力を感じてうなってしまいます。アポロ13が打ち上げられたときには「いつものこと」みたいな感じで大してマスコミにも取り上げられなかったのに、いったん事故がおきるとマスコミが押し寄せてきてテレビにも連日取り上げられて...というあたりは何とも皮肉です(昔も今もマスコミは変わらない、ということでしょうかね)。

*ちなみにアポロ13号の事故についてはこんな本も出ています。事故のあらましを知りたい方にはこちらもお勧めです。
アポロ13号奇跡の生還
ヘンリー・クーパーJr. , 立花 隆

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