April 25, 2005

七人の侍

七人の侍
三船敏郎 志村喬 稲葉義男 宮口精二

東宝 2002-10-25
売り上げランキング : 659

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


戦国時代の日本。野盗から村を守るため、農民たちは七人の侍を雇う。七人の侍は野盗を迎え撃つが...。

いかにも個性的な七人の侍たち。クライマックスの合戦シーンの凄まじさ。個人対個人ではなく、集団対集団の戦いは観ていてワクワクします(しかも、片方は少数で圧倒的不利。おまけに戦闘にはお荷物でしかない農民あり。この不利をどうひっくり返すかもみものです)。侍たちのリーダー役の志村喬氏の演技もさすがです。その一方で出来るだけ安く侍たちを雇おうとしたり、食い物が無いとか言いながらしっかり米を隠してあったりする農民のしぶとさ。そして、農民を捨てて侍になろうとしながらなりきれずにどっちつかずになってしまう菊千代(あの顔で「菊千代」はやっぱり笑ってしまいますな)。ラストのせりふも効いてます。長尺の映画ですが、その長さを感じさせません。

| | Comments (6) | TrackBack (8)

April 04, 2005

史上最大の作戦

史上最大の作戦 アルティメット・エディション
ジョン・ウェイン ケン・アナキン ベルンハルト・ヴィッキ アンドリュー・マートン

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2004-05-28
売り上げランキング : 25,422

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


第2次世界大戦末期。アイゼンハワー率いる連合軍はフランス・ノルマンディーへの上陸作戦遂行を決定した。不意を衝かれるが猛反撃に出るナチス・ドイツ。第2次世界大戦の勝敗を決する「一番長い日」が始まった...。

第2次世界大戦でターニングポイントとなったノルマンディー上陸作戦(作戦決行の日は"D-Day"と呼ばれました)。どちらが正義でどちらが悪と言うこともない。ただ攻める側と守る側の命を賭けたエピソードがつづられていきます。印象に残るエピソードはいくつもありますが、まずはパラシュートで敵地に降下するも誤って井戸に落ちたり、木に引っかかったりする連合軍兵士(その後の運命は...大体想像つきますね)。最悪なのは教会の塔に引っかかってしまった兵士でした。彼は身動きもとれず、一晩中教会の鐘の音を聞き続ける羽目に陥ります。この他にもノルマンディーで見張りのドイツ軍兵士が双眼鏡をのぞくと水平線を埋め尽くす連合軍の艦船!間を置かずにふりそそぐ強烈な艦砲射撃。そしてノルマンディーに到着するや次々に兵士を吐き出す上陸用舟艇。もちろんドイツ側も反撃してきますからほとんど狙い撃ち状態で次々に倒れていく兵士たち。ドイツ軍の陣地に爆弾を投げ込むべく接近しては次々に倒れていく兵士たちもいました。五体が吹き飛ばされたりと言うような具体的な描写はないんですが、戦争の苛烈さを描くにはこれで十分でしょう。ただ戦闘シーンを描くだけでなく、ところどころに挿入されたユーモラスなシーンがアクセントになっていると思います(観ていて面白かったのは、アイルランドあたりの軍がバグパイプ奏者を先頭に立てながら進軍するシーンです。突撃のときはちゃんと曲が変わってるんですね~)。かなり長い映画ですが、音楽の良さもあって飽きさせません。

*ところでこの映画はモノクロなんですが、以前にカラー版を見たような記憶が...。他の映画と混同してるんでしょうか(でも、確かにバグパイプやパラシュートのシーンはカラーで観た覚えがあり)。

| | Comments (3) | TrackBack (2)

March 27, 2005

塩野七生ルネサンス著作集〈2〉― ルネサンスの女たち

塩野七生ルネサンス著作集〈2〉― ルネサンスの女たち
塩野 七生

新潮社 2001-06
売り上げランキング : 50,262

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
この作品は、ルネサンス期のイタリアを生きた4人の女性の生涯を描いたものです。4人とも生き方はそれぞれなんですが、印象に残るのはルクレツィア・ボルジアとカテリーナ・スフォルツァでしょうか。二人ともチェーザレ・ボルジアと深い関わりを持っていました。ルクレツィアはチェーザレの妹で、父と兄の野望のため政略結婚をし、おまけに夫を兄に殺されると言う悲惨な目にもあいます。それでも後に兄が没落したときにはローマ法王に向けて嘆願書を書いたりと、ルクレツィアにとって兄チェーザレは愛憎半ばする存在だったのかもしれません。兄の死と共に彼女もまた歴史の表舞台から姿を消し、平凡な一生を終えていきました。

強烈なのはカテリーナの方で、敵に子供たちを人質に取られた上で篭城中の家臣を説得して開城させるよう要求されます。要求に応じたふりをして家臣の待つ城に入るんですが、入城してからは敵に向かってドレスをばっとめくり上げて「子供なんかここからいくらでも作ってみせる」と言い放ったそうです。その他にもチェーザレとの戦闘中に相手の陣地に「大砲はゆっくりと撃ちなさい。そうでないとあなた方のキン○マがちぎれてしまいますよ」と書き込んだ砲弾を撃ち込み、相手を唖然とさせたとか強烈なエピソード満載です。これでイタリア中からプリマ・ドンナとして尊敬されたそうですからルネサンス期のイタリアは何かに付けて激しい時代だったのでしょうね。イタリアに興味のある方には面白く読める本だと思います。

*チェーザレ・ボルジアの方は同じ作者が「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」を書いています。こちらもお勧めです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 13, 2005

信玄忍法帖

信玄忍法帖
山田 風太郎

河出書房新社 2005-02-05
売り上げランキング : 41,015

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
武田軍と織田・徳川連合軍が激突する戦国時代。武田信玄は死んだのか、それとも生きているのか?影武者を立て、信玄が死んだ事実をひた隠しにしようとする武田側。信玄の生死を探り、生きていれば抹殺する使命を帯びて武田家に潜入する徳川方の忍者たち。奇想天外な双方の暗闘が始まろうとしていた...。

魔界転生」ほどぶっ飛んだ設定ではないですが、この作品でも山田風太郎氏による奇想天外・淫靡な忍術が炸裂です。徳川方の忍者(服部半蔵の配下と言うことになっています)にしてからが最初は良く出来た人形が人間のSEXの真似事をしているだけだったはずが見入っているうちに人形が巨大化して相手を押しつぶす忍術とか、鐘の音(煩悩たまりまくりの相手にしか効かないようですが)で敵をおびき寄せて殺す術とか考えもつかない術のオンパレードですが、それに対する武田側も山本勘助に率いられて徳川家康と息子の信康との間に不和の種をまくとか負けてはいません。ラスト近くの忍術(これが一番陰惨かも。血をすすってるし...)によって武田家の将来が暗示されるわけですが...。山田風太郎氏のファンなら楽しめると思います(あ、お子様にはお勧めしません、念のため)。

*ところでこの作品、取り扱ってる時期が武田信玄の死の直後ですから「影武者」と同じ時期なんですね。影武者の方は歌舞伎風の型にちょっとこだわりすぎなんじゃないかと言う気がしてますが。
影武者
仲代達矢 山崎努 萩原健一 大滝秀治

by G-Tools

| | Comments (0) | TrackBack (1)

March 12, 2005

精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか

精神と物質―分子生物学はどこまで生命の謎を解けるか
立花 隆 利根川 進

文芸春秋 1993-10
売り上げランキング : 6,209

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
この本は、1987年にノーベル生理学医学賞を受賞した利根川博士に対して立花隆氏がインタビューした内容を元にしてまとめたものです。研究の概要だけでなく、博士の生い立ちから研究者はどうあるべきかについての博士の意見まで幅広くまとめられています。研究の内容は正直よく分からなかったのですが、研究のためのサンプルを作るくだりや(妊娠しているネズミから胎児を取り出して、さらにその胎児から必要な物質を取り出して...となるんですが、サンプルを作るだけで相当な時間がかかってしまうようです。今だったら某環境保護団体が目を吊り上げて騒ぐかも)、「サイエンスは肉体労働である」の章が読んで強く印象に残りました。研究って白衣を着て机に向かっていれば良いような印象もありますが、サンプル作りから解析から論文から...と、本当に体力がなければやっていけないですね。この本を最初に読んだときはまだ学生だったのですが、後になって卒業論文のために実験をやるようになってそれがよく分かりました(ノーベル賞のレベルとはもちろん比べ物にならないですが)。今となってはちょっと古いですが、研究者を目指している方や分子生物学に興味のある方にはお勧めの本です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

March 05, 2005

戦国自衛隊

戦国自衛隊
半村 良

角川書店 2005-01
売り上げランキング : 2,554

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
演習中の自衛隊が丸ごと戦国時代にタイムスリップ!ところがその時代の歴史は彼らが知っている歴史とは微妙に違っていた...。

最新装備を持ったまま自衛隊の一個小隊が戦国時代にタイムスリップしたとしたら、そしてその時代の歴史が自分たちの知識とは微妙に異なっているとしたら...。装備を使って戦国時代の日本で思う様活躍してみたいとやはり思うでしょう。この作品の主人公たちはいきなり征服戦争を始めるわけでもなく、むしろ自分たちがこの世界の歴史に介入して良いのか、守るべき国家がなくなったときに自衛隊はどうするのかを自問しながらも戦いに巻き込まれていきます。最新装備があれば無敵と思いきや、意外にも武田軍に苦戦させられる自衛隊(この辺はきっとベトナム戦争のときのアメリカ軍とベトコンをイメージしているのでしょう)。苦戦の末勝利を収め、天下統一へあと一歩と言うところまで進みますが、思いもよらぬどんでん返しが主人公たちを待ち受けていました。島田和秀、竹吉、庭長秀や三河文康のような登場人物の名前や、主人公がふと口ずさむ「敦盛」でさりげなく伏線が張られていたのですが、やはり自衛隊の面々は歴史的にある役割を持って過去にタイムスリップしたのか...というところが分かるうまいラストです。

*この作品の映画版には確か薬師丸ひろ子もチョイ役で出ていたと思います。武田信玄との戦いをメインにおいたからああいうストーリーになったんでしょうが、「歴史は俺たちに何をさせようとしているのか」というキャッチコピーがあまり生きてなかったような。夜這いシーンは笑いました。
戦国自衛隊
千葉真一 夏八木勲 渡瀬恒彦 竜雷太

by G-Tools


*この作品、コミック化もされています。ほぼ原作に忠実で、こちらもなかなか面白いです。
戦国自衛隊
田辺 節雄

by G-Tools

| | Comments (4) | TrackBack (6)

March 01, 2005

サラリーマン、やめました―脱サラ戦士たちの「それから」

サラリーマン、やめました―脱サラ戦士たちの「それから」
田沢 拓也

小学館 2004-11
売り上げランキング : 8,026

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
この本は、会社勤めを辞めて別の道を歩んだ人たちの「その後」を取材した本です。サラリーマンから農家に転進した人、仏門に入った人、起業した人、趣味の世界で商売を始める人、元いた会社にリベンジを目指して別の会社で仕事を始めた人...。辞めたときの給料と退職金、今の年収が必ず書かれているのでつい見比べてしまいました。自営業になるということは自由を得る喜びと、その裏返しのホームレスになるかもしれないという恐怖の両方を手に入れることなんだと言うくだりも強く印象に残ります(ただ、サラリーマンのほうが「首になれば手に職もないし一気にホームレス」と恐怖をより強く感じるかもしれませんが)。さらに強烈なのは、会社を辞めると言った途端に家族から猛反対を受け、家庭内でさえ辛い立場に立ったり離婚にまで進んでしまうこともあるという話です。妻子(養われる側)から見れば自分の生活水準を落とすなんてとんでもないし「あなたがこの会社に勤めているから結婚したんだ」が本音なんでしょうが...。厳しい状況におかれると(たとえ家族でも)その人の本音や本性があらわになるものなんですね。サラリーマン稼業でも給料をどんどん減らされ、リストラも珍しくないと言う状況で脱サラに憧れる人も多いと思いますが、隣の芝生は光の加減で青く見えるだけだというのがよく分かる本です(それでも、ホームレスの恐怖が付きまとっても、「自由」には強く憧れますが)。

*この本とテーマで重なる部分があると思うのが「働くということ」です。「働くということ」の方がどちらかというと遠まきに眺めている感じがします。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 12, 2005

仕掛人・藤枝梅安



江戸時代。鍼医者として働く藤枝梅安には金で殺しを請け負う仕掛人としてのもう一つの顔があった...。

鍼医者として病に苦しむ人を救う表の顔と、金ずくで殺しを請け負う仕掛人としての裏の顔...。その両方を持つのが藤枝梅安でした。一度闇の稼業に足を突っ込んでしまえばしがらみが出来てしまい、抜け出そうにも抜け出せない。「鬼平犯科帳」のせりふだったと思うんですが、人間と言うものは悪事を働きながら善い事に精を出すものだという言葉がぴったり来ると思います。主人公のネーミングも闇の気配が漂っていてうまいなと感心したんですが、闇の世界で使われる「起こり」や「蔓」と言う用語ももしかしたら本当に使われていたのかもしれないと思わせるリアリティがあってうまいです(当時の闇世界のことなんて記録に残っているわけはないんですが)。自分もまたいつかは殺されることを覚悟していながら、それでも毎日を(表の世界でも裏でも)生き抜く主人公。読んですっきり爽快になるというタイプの作品ではありませんが、江戸を舞台にした世話物などが好きな方にはお勧めです。

*この作品も池波正太郎氏の他の作品と同様に料理の描写が結構出てくるんですが、そんなに豪華な料理が出てきているわけではないけれどいかにもおいしそうです。

| | Comments (2) | TrackBack (1)

February 04, 2005

沈まぬ太陽



日本を代表する航空会社・国民航空。恩地はエリート社員として将来を嘱望されながら労働組合に関わったことから海外の僻地への駐在を連続して命じられる。黙々と僻地勤務をこなす恩地だったが、御巣鷹山で大惨事が発生し...。

エリートとして将来の幹部候補の呼び声も高かったのに労働組合に関わったことで中近東、アフリカへの勤務を連続して命じられる主人公(「島流し」ですよね、これ)。黙々と仕事をこなし、高い業績を上げますが心は確実にすさんでいきました。アフリカで剥製に向かって猟銃をぶっ放し、次々に打ち壊して行くところに主人公の心の荒み具合を感じます。...が、そこまで冷遇され続けてもなお会社にしがみつき続ける気持ちが実はあまり理解できなかったのです。もともと優秀で業績も上げているのであれば他の会社でも活躍できそうな気がするのです。こんな風に思うのは今が転職当たり前の時代だからなのかもしれませんが。

そして起こる御巣鷹山の大惨事。当時はまだ学生でしたが、テレビでアナウンサーがひたすら乗客の方々の氏名を読み上げ続けていたのがいまだに記憶に残っています。この作品は実在する会社と人物をモデルにしていますが、御巣鷹山編だけは正直言ってあまり読み返す気にならない部分です。当時の衝撃が蘇ってきそうで...。

| | Comments (0) | TrackBack (2)

January 16, 2005

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学

ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学
本川 達雄

中央公論社 1992-08
売り上げランキング 12,710

Amazonで詳しく見る
  by G-Tools
この本は動物学を動物のサイズと時間と言う角度から見直したらどうなるかについて書かれた作品です。サイズが違えば当然動くスピードも寿命も違ってきますからゾウにとっての時間とネズミにとっての時間の流れは変わってきます。ところが、一生のうちに心臓が脈打つ回数は哺乳類であればどんな種類でも大体20億回なのだそうです(そういえばネズミを手に乗せてみると脈が凄い速さで打っているのを感じたことがあります。ゾウに触ってみたことはありませんが、多分ゾウの方は驚くほどゆっくりと脈打っているのでしょうね)。ということは、物理的に計測した時間が短くても長くてもその動物にとっては一生を生きると言う感覚に変わりはないのかもしれませんね。

読んでいて印象に残ったのは、ゾウにしてもネズミにしても捕食者の存在があるからあのサイズにならざるを得なかったのであって、捕食者のいない島などに住む場合には次第にゾウは小さく、ネズミは大きくなる傾向があるのだそうです(哺乳類のサイズとしては猫くらいが本来はちょうど良いものらしいです)。人間がもし自然のままに生きるとすると、捕食者がいなければやはり小型化していくのだろうかと思ってしまいます(それとも、そうではなくてメス側の要請によりオスだけは大きくなっていくのだろうか?)。いくつか数式も出てきますが、数式を飛ばして読み進めていっても面白い本だと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

January 15, 2005

スナッチ

スナッチ
ガイ・リッチー マシュー・ヴォーン

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2004-06-23
売り上げランキング 1,645

Amazonで詳しく見る
  by G-Tools
首尾よくダイヤを奪い取った強盗。ところがニューヨークのボスにダイヤを渡す役の男がロンドンで監禁され、おまけにせっかくのダイヤは犬に飲み込まれ...

飛行機恐怖症で薬を飲みながらロンドンにやってくるニューヨークのボス、なぜか養豚までやってるロンドンのギャングのボス(脅し言葉が「豚に食わせてやる」なのには笑いました)。凄腕で死体の腕を鋸で切るくらい平気なロシア人の殺し屋。人間を殺すのは平気でもダイヤを飲み込んだ犬を殺そうとすると一斉にブーイングを鳴らすところも笑ってしまいます(イギリス人の動物愛護ぶりをおちょくってるんじゃないかと思いますが)。どこかまともでない悪党ばかり出てきますが、その中で一番印象に残ったのはブラッド・ピット扮するパイキー(流浪民。なまりもきつくてロンドンのチンピラとはほとんど言葉も通じない状態でした)のボクサーです。母親思いでアル中でなんか不潔ですが賭けボクシングの試合で見事勝利(確か、母親の葬式のため一晩飲みまくった後の試合だったような)。で、勝利のついでに母親の復讐も果たしてさっとトンズラしてました。このヒト、絵に描いたような美男子の役よりもこの作品や「ファイト・クラブ」や「12モンキーズ」のようなちょっと癖のある役の方が生き生きと演じてますね~。テンポも良くて(人によってはちょっとめまぐるしいと思うかも)、ゲラゲラ笑って楽しめる作品です。

| | Comments (0) | TrackBack (11)

January 11, 2005

シェエラザード



第2次世界大戦下、豪華客船として建造された弥勒丸は日本軍に徴発されて輸送船となり、昭和20年に2300名の乗員・乗客を乗せたまま、国際法で安全な航行を保障されていたにもかかわらず台湾沖で米軍に軍艦と誤認されて撃沈されその数奇な運命を終えた。弥勒丸の引き揚げ話が日本に持ち込まれ、関係者が次々に奇怪な死を遂げる。弥勒丸はなぜ撃沈されたのか?

物語は弥勒丸の引き揚げ話を持ちかけられた関係者の生き残りとそのかつての恋人を軸にして勧められます。なぜ弥勒丸は撃沈されたのか(本当に軍艦と誤認されたのか)? 弥勒丸には2300名の乗員・乗客の他にも何かが積まれていたのではないか? 謎解きが進むうちに明らかになる弥勒丸の最期の航海の本当の目的。現在と過去が交錯する中で浮かび上がるそれぞれの人間模様。なかでも弥勒丸に乗り込もうとする婚約者を助けようとして、遂に助けることが出来なかった人のエピソードが印象に残ります。彼は戦後も(失った婚約者の代わりに)救世軍として孤児を助け続け、彼にとっては恐らく死ぬまで終わることのない戦争を今も戦い続けているのです。そして弥勒丸の引き揚げ話を持ちかけてきた台湾人にとっても戦争は終わっていませんでした。後半になると現在のエピソードの方に重心が移ってきますが、忘れ得ない(忘れてはならない)過去を負って生き続ける人々の姿が読み終わっても心に残ります。

*ところでこの作品、実際にあった「阿波丸事件」をモデルにしているようです。こちらは既に引き揚げられたようですが。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

December 12, 2004

十戒

十戒 スペシャル・コレクターズ・エディション
チャールトン・ヘストン

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
2004-07-23
売り上げランキング 3,881

Amazonで詳しく見る
   by G-Tools
古代エジプト。ユダヤ人でありながらエジプト王室に拾われ、王子として育てられたモーゼ(演じるのはチャールトン・ヘストン)。モーゼは王の実子ラムセス(演じるのはユル・ブリンナー)によって素性を暴かれ、荒野に追放される。荒野でモーゼは神の啓示を受け、迫害を受けていたユダヤ人を連れてエジプト脱出を図る...。

ハリウッドが誇る歴史スペクタクル映画の一つ、「十戒」です。荒野で神の啓示を受けて(というか、自分のユダヤ人としてのアイデンティティに目覚めたんじゃないかと思いますが)同胞であるユダヤ人を解放しようとするモーゼ。印象に残るのはユダヤ人解放を拒否するラムセスに対して神が警告としてエジプト人の子供を殺してしまうシーンです(ユダヤ人の子供は前もって区別できるように連絡を受けていたので殺されなかった)。ラムセスの子も死んでしまうのですが、死んだ子を抱きかかえて古代エジプトの神に向かって我が子を蘇らせてみせろ!と叫ぶところは哀切です。

そしてクライマックス、紅海が割れるシーンです。モーゼ率いるユダヤ人の一行は紅海が割れた後に出来た道を通って無事海を渡りきることが出来たのですが、追っ手のエジプト兵は押し寄せる海に飲まれて壊滅してしまいます。ユダヤ人が紅海を渡る時にこわごわ海の壁を見ているところが面白いし(水族館みたいですね)、割れていた海が一気に元に戻るところも凄いです。

*ところでこの物語、エジプトを振り切ったのは良いんですが、ユダヤ人はこの後何年も砂漠をさすらう羽目になってしまうんですね。確かに信仰心の強いものは残るでしょうが、そこまで神への信仰心を要求されてもかなわんなーというのが実感です。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

December 07, 2004

聖徳太子―日と影の王子


古代の日本。厩戸皇子(聖徳太子)は幼い頃から聡明さを示し、後に推古女帝の摂政となる。皇子は自分の理想とする政治にまい進するが、それは朝廷の最大の実力者・蘇我馬子と衝突を避けつつ苦しい道を歩むことでもあった...。

この作品は厩戸皇子(聖徳太子)の幼い頃からを描いた作品です。皇子が少年の頃に当時の2大豪族、蘇我氏と物部氏の争いがあり、皇子も蘇我氏の側に立って参戦するのですが、この戦で浮き足立ちかけた味方を皇子がうまく静めたことから蘇我馬子に注目されることとなります。その後紆余曲折を経て皇子は推古女帝の摂政となるのですが、皇子の目指す政治は蘇我馬子を代表とする朝廷の豪族たちにとっては好ましいものではありませんでした。正面切って蘇我氏を敵に回せば簡単に殺されるでしょう(皇子も崇峻天皇が蘇我馬子に殺されるところを間近で見ていたはずです)。政治的な駆け引きをしつつ、自分の理想とする政治とは妥協しなければならない苦しい戦いが続きます。この作品ではそういう公の場での皇子の活躍だけでなく、少年時代の皇子の性の目覚めとか(けっこうませた子供に描かれてますな)、妻たちの扱いに手を焼く王子とか、我が子の行く末を案じる場面など人間らしい面も見せてくれます。皇子の晩年は...どうだったんでしょうね。この作品ではさらりとしか書かれていませんが、夢殿にこもりっきりの晩年と言うのはやはり不遇だったのではないかと思います。

*同じ厩戸皇子を描いた山岸涼子氏のコミック「日出処の天子」もお勧めです(こちらでは皇子を超常能力者として描いてますし、テイストは全然違いますが...)。こちらの作品は絵柄が少女漫画なので、その手の絵柄が苦手な人はご注意を。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 05, 2004

真田太平記


真田家というと真田幸村が有名ですが、この作品はちょうど戦国末期から江戸時代初期にかけての真田家を描いた作品です。真田家の当主真田昌幸は豊臣秀吉に臣従するにあたって次男の幸村を人質として差し出します。家は長男の信之に継がせ、のちに信之の妻として本田忠勝(徳川家康の家臣)の娘を迎えることになります。秀吉の死後、関が原の合戦の時には自分と幸村は石田三成に付き、信之は徳川方に...。家を存続させるための苦肉の策ともいえますが、この作品では真田昌幸は徳川家康とどうも肌が合わなかったように描かれてますね。で、好き勝手をやりたくて家督を長男に継がせ、自分は次男と共にやりたいようにやると(笑)。作品ではどうも出来すぎの長男(信之)を少々けむったく思っていたようにも読めます。のちに大阪夏の陣・冬の陣で幸村は武名をとどろかせるのですが(この頃には昌幸は死去していました)、徳川氏の天下が定まった後も家を存続するための信之の苦闘が続きます(関が原の戦い・大阪城攻めと2度の戦いで徳川秀忠の恨みを買ってしまったため、真田家を取り潰そうとする動きがやまなかったようです)。真田家の人々を縦糸に、そして真田家に仕えた草の者(忍び)たちの暗闘を横糸にして真田家の物語がつづられていきます。草の者たちの徳川方の忍びとの激しい戦い、そして関が原の戦いでの草の者たちの活躍ぶりもすさまじいです(合戦の場に忍びも出てくるとは思わなかった)。戦国時代に興味のある方にはお勧めです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

December 04, 2004

スタンド・バイ・ミー

スタンド・バイ・ミー 〔SUPERBIT(TM)〕
ロブ・ライナー

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2003-12-19
売り上げランキング 2,233

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
行方不明になった少年の死体を捜しに出た少年4人組。親には黙って出かけた冒険の旅がかけがえのない思い出となった...。

兄が死んだときに「お前が死ねばよかったんだ」と親から言われた少年。心に大きな傷を抱えたまま仲間と一緒に死体探しの旅に出ます。ヒルのいる川を泳ぎ(当然ヒルに吸い付かれるわけですが...ありゃショックだよねえ(笑))、野宿し、迫ってくる電車にはらはらしながら鉄橋を渡り...。旅を続けるうちに自分たちの抱えているものを少しずつさらけ出してゆく少年たち。でも4人ともいつかは別々の道を歩んでいくだろうと言うことをなんとなく予感していました。旅を終え、学校に戻った4人は少しずつ離れていきます。今は大人になり、行く道もまったくかけ離れてしまった(それどころかこの世の人でもなくなってしまった少年も)4人ですが、あの夏の日の冒険だけは忘れられない思い出だったのでした。少年少女だった頃のあの夏の日、親に黙ってやってのけた冒険、...かつて少年少女だった方にお勧めの映画です。

*スティーブン・キングの原作もお勧めです。「スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編」に収録されています。
スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編
スタンド・バイ・ミー―恐怖の四季 秋冬編


*ベン・E・キングの同名主題歌「スタンド・バイ・ミー」も切ないです。
スタンド・バイ・ミー
スタンド・バイ・ミー

| | Comments (2) | TrackBack (5)

November 23, 2004

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
佐原健二 水野久美 ラス・タンブリン 本多猪四郎

東宝
2002-01-25
売り上げランキング 6,759

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
フランケンシュタインの細胞から生まれた山のサンダと海のガイラ。サンダはガイラの肉食を止めさせようとするがガイラは聞かず、2頭は戦い合うことに...

この映画、なんといってもガイラに尽きます。たいていの怪獣映画は都市を巨大な怪獣が破壊するのが見所なんですが、この映画に限っては違うのです。海で逃げようと必死に泳ぐ猟師に迫るガイラ(はっきり描写はされませんが、後でぼろぼろにちぎれた猟師の服が見つかります)、空港で女性をわしづかみにして食ってしまうガイラ。本当に食べている口元を映すのではなくてもぐもぐしているところだけなんですが、食事の後で服だけぷっと吐き出すガイラ(人間で言うとブドウ食った後で種と皮を吐き出す感覚でしょうか)...。人食い怪獣ってガイラだけでなくて、例えばギャオスもそうなんですが(平成ガメラシリーズのガメラ 大怪獣空中決戦でも、ギャオスが電車ごと人間をさらってきてフルコースのディナーを楽しんでいるシーンがあったような...)、ただもぐもぐしてるだけでなくその後で服を吐き出す描写が余計に恐怖を募らせた気がするのです。しかもガイラは人間型の怪獣です。内容にふさわしく映像もダークな感じで、完全に大人向けの映画だと思います。小さなお子さんのいるご家庭にはお勧めしません(トラウマになること請け合いです)。

*この映画の前作に当たるのが「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」です。こちらもなかなか面白いです。私が見たのはラストでフランケンシュタインがタコに海へ引きずりこまれるバージョンだったのですが、タコが出てこないバージョンもあるらしいです。

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)
フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)

| | Comments (4) | TrackBack (0)

November 21, 2004

13デイズ

13デイズ DTS EDITION
ロジャー・ドナルドソン

ポニーキャニオン
2004-01-21
売り上げランキング 12,289

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
米ソ冷戦期。アメリカは社会主義国家となったカストロ政権下のキューバと国交を断絶する。キューバはソ連と手を組み、ミサイルを配備することに。本当にミサイルが配備されてしまえばアメリカは核ミサイル直撃の危機にさらされる。先制核攻撃を主張するアメリカ軍部。ミサイルを搭載して刻々とキューバに近づくソ連船。ケネディ大統領は決断を迫られていた...

歴史で言えば「キューバ危機」をアメリカの側から描いた映画です。タイトルはギリギリのところで折衝が続けられた13日間からきているようです。何とかして戦争に持ち込みたいアメリカ軍部。どんどんキューバに近づいてくるソ連船(多分核ミサイルを積んで)。途中でアメリカの偵察機が撃墜されたりして、事態はますます悪化します。これが最後!というところでロバート・ケネディ(ケネディ大統領の弟)がソ連側にアメリカの実情をさらけ出して迫力の交渉をし、最悪の事態だけは回避することが出来たんですが、あのとき世界の命運を握っていた人たちが一歩でも判断を誤っていたら...と思うとぞっとします(今頃は地球全部が廃墟になっていたかも)。

*国連でアメリカとソ連の代表がやりあうところがあるんですが、アメリカの代表が動かぬ証拠をソ連側に突きつけて回答を迫ったときのせりふ「地獄が凍りついても回答を待ちます」には笑いました。

| | Comments (0) | TrackBack (2)

November 19, 2004

サイレント・ランニング

サイレント・ランニング

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
2005-01-28
売り上げランキング 

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
もはや地球上に緑はなく、わずかに残った植物を宇宙船で育てている近未来。宇宙船にドームを爆破し地球に戻るよう指令が下る。狂喜する仲間をよそに1人苦悩する主人公。彼にとってドームを爆破する(植物を全て見捨てる)ことは耐え難い苦痛だった。主人公は仲間を殺し、ロボットたちと共に1人宇宙船に残って植物の世話を続けるが...

冒頭からして主人公と仲間たちとの違いが浮き彫りにされます。宇宙船暮らしに飽き飽きして地球への帰還を切望する仲間たち。それに対して植物の世話を何よりの喜びとする主人公。彼にとって、植物を見捨てて地球へ帰還することなど出来ない相談でした。仲間を殺してまでも植物の世話を続けようとする主人公の態度には某環境保護団体を髣髴とさせて少々首を傾げてしまいますが、ともかくも主人公は森と、彼の助手をつとめるロボットたちと言う理想的な環境を手に入れます。しかし、楽園の生活も長くは続かなかったのです。仲間3人を殺してしまったことへの罪の意識。そして主人公を救助にやってくる地球の宇宙船...救助されれば今度こそ植物のドームは爆破されてしまうでしょう。主人公はどこにも逃げ場がなくなったことを悟り、ある決断を下します。ラスト、1体だけ残ったロボットが植物の世話を続けるシーンは何とも物悲しいです。

*この映画に出てくるロボット(ドローン)ってどことなくスターウォーズのR2D2に似ているような...時期的に言うとこちらのほうが先ですね。

| | Comments (6) | TrackBack (4)

November 13, 2004

サロメ

サロメ
カルロス・サウラ

ポニーキャニオン
2004-05-19
売り上げランキング 9,056

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
イスラエル王ヘロデは義理の娘サロメに心を奪われるが、サロメは義父を拒否する。サロメはそのころ投獄されていたヨハネに出会い、恋に落ちてヨハネを誘惑するがヨハネから拒絶される。サロメは義父の前で舞い、見事な踊りの褒美としてヨハネの首を所望する...。

オスカー・ワイルドの戯曲や聖書で有名なサロメの物語ですが、この作品はサロメとヨハネの物語をフラメンコで表現したものです。前半では監督(カウロス・サウラ)やサロメ(演じるのはアイーダ・ゴメス)、ヘロデ王、ヘロデア、ヨハネを演じるダンサーへのインタビューと、音楽、振り付け、衣装担当者との打ち合わせ風景、そして稽古の風景が紹介されます。そして後半ではちゃんと衣装を着けて音楽に合わせた通し稽古です。通し稽古のシーンではせりふは一切なしで踊りだけで登場人物たちの感情が表現されるんですが、感情表現にダンスがよく合っていたと思います。ヨハネにサロメが愛を求めるが拒絶されてしまうシーン、サロメが7枚の衣を1枚ずつ脱ぎ捨てていく舞いのシーンが官能的でイイです。ヨハネが首を切られるシーンがどうしてもはりぼてっぽくなってしまったのは残念でしたが。

| | Comments (0) | TrackBack (2)

November 02, 2004

世界大戦争

世界大戦争
円谷英二

東宝
2004-12-23
売り上げランキング 3,602

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
第2次世界大戦が終結して平和が戻ったのもつかの間、世界は再び戦争への道を突き進んでいた。潜水艦戦、地上戦...一触即発の危機を何度か切り抜け、平和への祈りが高まるのも空しく第三次世界大戦が始まってしまう。そして核ミサイルはささやかな幸福を夢見るタクシー運転手一家をも飲み込もうとしていた...。

何度もあわや第三次世界大戦か!というぎりぎりのところで切り抜けてきた人類。それだけの知恵がありながら結局は核ミサイルによって自滅していく愚かさ。そして破滅に向かう人類とは対照的に、東京でその日その日を必死に生きていくタクシー運転手(演じるのはフランキー堺。さすがの名演です)の一家。娘の婚約も決まり、後は残る子供たちを学校にやって病気の妻のために環境の良い所に家を買うのが彼のささやかな夢でした。その夢も全てが核ミサイルによって押しつぶされてしまいます。一家の娘と婚約者(調査船に乗って外洋に出ていました)との最後のモールス通信はあまりにも哀しい。そしてラスト近く、地獄と化した東京に、ここがかつて日本と呼ばれていた証拠のように残る半ば崩れかけた国会議事堂。戻れば自分たちも放射能におかされることが分かっていてふるさとの日本に戻ろうとする調査船のクルーたち。この映画にはどこにも救いがありません。ただひたすらに戦争の愚かしさを訴えて終わります。

*核戦争が起きると分かって逃げ惑う群衆の中で、遂に娘の元へと戻れなかった母親のエピソードが出てきます(これもやりきれない)。このシーンを見ていて、新井素子氏によるSF(サイエンス・フィクションと言うよりはサイコ・フィクションと呼びたい)「ひとめあなたに…」を思い出しました。こちらも別の意味で怖く、やりきれない作品です。

*この「世界大戦争」のほかにも東宝ではスペクタクルパニック映画をいくつか出してますが、その中では「日本沈没」と「妖星ゴラス」がお勧めです。
妖星ゴラス
妖星ゴラス

| | Comments (0) | TrackBack (1)

October 26, 2004

ジョー・ブラックをよろしく

ジョー・ブラックをよろしく
ブラッド・ピット

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
2004-09-29
売り上げランキング 1,543

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
65才の誕生日を目前に控えた大富豪(演じるのはアンソニー・ホプキンス)はある日突然死神(演じるのはブラッド・ピット)から死の宣告を受ける。死神は寿命を延ばすのと引き換えに大富豪の案内で人間の生活を楽しむことにするが、思いがけなくも大富豪の娘と恋に落ちて...

珍しくブラッド・ピットが正統派の美男子を演じる映画です。ただ美男子と言うだけではなくて、死神(最初のうちは人間的な表情もほとんどなく、非人間的な感じが出てます)と人間の青年(大富豪の娘と最初に恋に落ちます。事故にあうシーンはちょっとムゴイ)との演じわけも出来ててうまいですね。脇を固める大富豪役がアンソニー・ホプキンスなのですが、こちらも相変わらずのうまさです。せりふも良いのが多くて、冒頭の「人は稲妻に打たれたように恋に落ちるものだ」ってせりふ(うろ覚えですが)も良いと思いましたが、「税務署と死神からは逃れられない」ってせりふも笑ってしまいました。ラスト、ヒロインが青年に向かって言う「あなたを父に会わせたかった」というせりふも万感の思いがこもっていて印象に残ります。ラブストーリー好きの方にはお勧めの映画です。

| | Comments (0) | TrackBack (2)

October 10, 2004

ザ・ロック

ザ・ロック 特別版

発売日 2004/04/23
売り上げランキング 1,095


Amazonで詳しく見るB0001LNNTS
神経性毒ガスを奪ったテロリストたちがアルカトラズ島を占拠!要求を飲まなければ500万人の観光客が毒ガスにさらされる。この非常事態に、FBIは化学兵器のスペシャリスト(演じるのはニコラス・ケイジ)とかつてアルカトラズ島に幽閉されていた男(演ずるのはショーン・コネリー)を送り込む。タイムリミットは40時間。間に合うか?

ニコラス・ケイジとショーン・コネリーのコンビが面白いです。ニコラス・ケイジが演じるのは化学兵器の取り扱いにかけてはプロだが肉弾戦は全く駄目のどこかへなちょこ雰囲気を発散する役どころ(毒ガスを扱う場面なんて、彼が取り扱いのプロだという設定なんですが実にはらはらさせられました(笑))、そしてショーン・コネリー御大が演じるのはアメリカの秘密を知ってしまったためにアルカトラズ島に幽閉されていた英国秘密情報部員(このあたり、聞いていてにやっとしてしまいます)。この二人がコンビを組んでアルカトラズに挑むわけですが、敵方を演じるエド・ハリスもうまいです。何の説明もなくいきなり降って沸いたように毒ガスを奪ったわけではなく、テロに至るまでの心境もちゃんと描かれています。敵方がしっかりしていないと主役の活躍も引き立ちませんからね。2時間近くあってかなり長い映画なんですが、その長さを全く感じさせません。アクション映画の快作だと思います。

*ところでラスト、ニコラス・ケイジがショーン・コネリーからプレゼントを受け取るんですが、あれがショーン・コネリーが幽閉されていた理由だったんでしょうか。

*ここまで書いていて、「