April 01, 2005

補陀落渡海記

*「補陀落渡海記」は「楼蘭」に収録されています。

楼蘭
井上 靖

新潮社 1968-01
売り上げランキング : 34,326

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熊野の浜にある寺の住職・金光坊は61才を迎え、先任の住職たちと同様に渡海を周囲から期待される。金光坊の思いをよそに渡海の準備が進められるが...。

渡海と言うとまるで海外旅行でもするようですが、意味は大違いで実際には西方浄土にあるという補陀落めざして小船に乗って1人海に出るだけ(つまり、海に出ればほぼ間違いなく波に飲まれて海の藻屑となることが出来るわけで、浄土に生まれ変わることを願って自殺の旅に出るようなものです)。しかも、先任者たちと違って主人公には渡海したいという個人的な理由が全くありませんでした。たまたま先任の住職たち3人が連続して61歳で渡海したため、主人公も61歳で渡海することを期待されてしまったのです。主人公は渡海することを自分に納得させるために読経したり先任者たちの心中を推し量ったりするのですが、努力も空しくどうしても納得できないまま渡海のときを迎えてしまうのでした。主人公は前例に従い渡海を挙行するのですが...。逃げ出すわけにもいかない、抗議の声も上げられない、それでいて自分で納得も出来ない状況(しかも失われるのは自分の命!)に追い込まれたときに自分ならどうするか考え込んでしまいました(恥も外聞もなく悲鳴を上げて逃げ出すかも)。

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February 19, 2005

ピクニック at ハンギング・ロック(ピクニック・アット・ハンギングロック)

ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版
レイチェル・ロバーツ

エスピーオー 2005-01-28
売り上げランキング : 5,243

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1900年のオーストラリア。名門寄宿生女子学校の生徒たちは聖バレンタインデーに郊外の岩山(ハンギングロック)へとピクニックに出かけた。ところが、生徒たち3名と1人の女教師が行方不明になってしまう。数日後に生徒のうち1人が岩屋まで発見されるが、彼女は行方不明になったときの記憶を失っていた...。

現実なのか空想なのか境界がはっきりしないような(しかし、とても美しいのです)映像、失踪した少女の1人がピクニックに出かける前に友人に言い残したなんとも意味深なせりふ、下着姿で山へ向かおうとしていたというこれも失踪した女教師、そして失踪した少女たちの美しさ(特にミランダ役の少女、まるで絵画から抜け出してきたみたいです)。この映画には観るだけで気分の悪くなるようなグロテスクな描写も恐怖をあおるような演出もありません。むしろ映像は夢の中のように美しいのに恐ろしさを感じさせるのです。夕方、陽が落ちたか落ちないかくらいの頃に妙に静かで澄んだ雰囲気になって普段自分が住んでいるところとは全く別の場所に迷い込んだような錯覚を覚えることがありますが、この映画に感じるものもちょっと似ているのかも。たまたまピクニックに行くことが出来なくて寄宿舎に残っていた少女も失踪したミランダの後を追うようにこの世に別れを告げていきます。彼女ももしピクニックに行っていればミランダたちと同じように失踪していたのかもしれません。この話は現実に起こったことなのか、それとも空想なのか?失踪した少女たちに何が起こったのか?ハンギングロックは何も語ってはくれません。

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February 12, 2005

仕掛人・藤枝梅安



江戸時代。鍼医者として働く藤枝梅安には金で殺しを請け負う仕掛人としてのもう一つの顔があった...。

鍼医者として病に苦しむ人を救う表の顔と、金ずくで殺しを請け負う仕掛人としての裏の顔...。その両方を持つのが藤枝梅安でした。一度闇の稼業に足を突っ込んでしまえばしがらみが出来てしまい、抜け出そうにも抜け出せない。「鬼平犯科帳」のせりふだったと思うんですが、人間と言うものは悪事を働きながら善い事に精を出すものだという言葉がぴったり来ると思います。主人公のネーミングも闇の気配が漂っていてうまいなと感心したんですが、闇の世界で使われる「起こり」や「蔓」と言う用語ももしかしたら本当に使われていたのかもしれないと思わせるリアリティがあってうまいです(当時の闇世界のことなんて記録に残っているわけはないんですが)。自分もまたいつかは殺されることを覚悟していながら、それでも毎日を(表の世界でも裏でも)生き抜く主人公。読んですっきり爽快になるというタイプの作品ではありませんが、江戸を舞台にした世話物などが好きな方にはお勧めです。

*この作品も池波正太郎氏の他の作品と同様に料理の描写が結構出てくるんですが、そんなに豪華な料理が出てきているわけではないけれどいかにもおいしそうです。

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January 28, 2005

働くということ

働くということ
日本経済新聞社

日本経済新聞社 2004-09-18
売り上げランキング 2,671

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「なぜあなたは働くのですか?」と聞かれれば恐らく人によって答えはいろいろと変わってくると思います。「生活のため」、「キャリアを積むため」、...etc.。この本はずっと一つの会社で働き続けるサラリーマン、フリーター、一度リタイアした後別の仕事に再挑戦する人などなどさまざまな働き方をしている人たちにインタビューした本です。会社の部長職を辞めてデイトレードの世界に飛び込んだ人、モノづくりへの思いを断ち切れず転職して現場に立ち続ける人、研修でわざわざ痛勤電車を体験させられる人...。もはや誰にでも通用する唯一つの答えなどないことを痛感させられます。「これをやりたい」と言うものが一つでもある人にとっては好きな道を選べますが、ただ学校を出てそれからどうしよう...という人にとっては辛い時代になったのかもしれません。読んでいてもう一つ強く感じるのは、人生の転機に家族が大きな影響を及ぼすと言うことです。自分の本当にやりたい道に進もうとするときに家族から「生活水準が下がるからやめて欲しい」なんていわれたら...。なんだか家族の本性までむき出しになってしまうようで家庭崩壊の引き金になってしまうかも。

*読んでいて一番ぞっとさせられたのは(失礼ながら)43歳のフリーターのエピソードです。他人に(それが親でも)すがり続けて生きていけばいずれはだれでもこうなるし、行き着く先はと考えると...どう生きるか(どう死ぬか)などその人の自由ではありますが。

*「このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか?」はこの本のアメリカ版とも言える本です。

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December 24, 2004

ペット・セマタリー

ペット・セマタリー〈上〉
スティーヴン キング Stephen King

文芸春秋
1989-08
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ペット・セマタリー〈下〉
スティーヴン キング Stephen King



田舎に引っ越してきた主人公一家。そこでは自然に囲まれ、のびのびとした暮らしが始まるはずだった。しかし、家の前は大型トラックがひっきりなしに通り抜け、事故にあう犬や猫が後を絶たなかった。ある日、主人公の息子までもが交通事故の犠牲となってしまう。「ペット・セマタリー」の話を知った主人公は...。

タイトル「ペット・セマタリー」は、大人ならば「ペット・セメタリー」と書くところです。大切な友達のペットを失った子供が書くから一文字間違ってしまって「セマタリー」。日本で言うと、「ペットのおはか」と書いてあって「お」の字だけが鏡文字になっているような感じでしょうか。この作品ではただペットのおはかと言うだけではなく、もっと恐ろしい意味が込められているのですが。主人公が失った息子のことを考えて将来は水泳選手になったかもしれないのに,...と思いを広げても現実に戻れば息子は戻ってこない。こんなときにペット・セマタリーのことを聞けばどうなるか。主人公と同じ行動をとる人は多いのではないでしょうか。それがどれほど恐ろしい結果になろうとも。主人公は一度は失った愛する者を取り戻すのですが、戻ってきたものはもはや主人公の愛する息子ではありませんでした。主人公は禁じられた行いの報いでさらに悲しみを味わうことになります。それでもペット・セマタリーにしがみつく主人公。恐ろしいと言うよりはやりきれない哀しみを感じさせる作品です。もしあなたが愛する者を失ったときに、ペットセマタリーの存在を知ったとしたら...。

*この作品を映画化した「ペット・セメタリー」も何ともやりきれない作品です。

ペット・セメタリー
メアリー・ランバート


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December 19, 2004

ヘヴィメタル

ヘヴィメタル コレクターズ・エディション

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
2004-12-22
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丘の上の家。ある日突然悪の権化ロック・ナーが現れ、少女1人を残して家族を惨殺する。そして自分の力を誇示するため、少女にいろいろのエピソードを見せていく...。

公開はかなり前ですが、一部ではカルトアニメとして有名だった(らしい)作品です。絵柄は完全にアメコミ。悪の権化ロック・ナーをめぐるさまざまな物語をオムニバス形式で見せていきます(ラストでなぜロック・ナーが少女を襲ったのかも分かります)。エピソードは全7話ですが、その中で印象に残るのは近未来の大都会(多分ニューヨーク?)を流すタクシー運転手のおっちゃんのエピソード、(多分第2次世界大戦中の)爆撃機をめぐるエピソードと最終話のターナのエピソードです。おっちゃんのエピソードではロック・ナーなんかいなくてもこの世は十分悪に満ちてるなーと思わせます(おっちゃんもなかなかハードボイルドです。女に甘いだけでもないし)。爆撃機のエピソードはロック・ナー様の本領発揮です。ちょっとゾンビ映画に似てるかも。そして最終話のターナですが、ヒロインは他のアメコミのヒロイン(例えばバーバレラやワンダーウーマンなど)とはえらい違いです。まず、全然しゃべらない(最後まで無言のままでした)。それに、最後まで1人で戦い続け、ロック・ナーを滅ぼし、自らもまた滅んでいきます。カッコイイです。全編SEXありバイオレンスありグロ描写ありで、清廉潔白正義の味方文科省推薦映画にはまずなりそうもない作品ですが(お子さんのいる家庭にはお勧めしません)、アダルトな雰囲気のアニメを観たいという方にはお勧めです。

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December 13, 2004

ヒエログリフを愉しむ―古代エジプト聖刻文字の世界

ヒエログリフを愉しむ―古代エジプト聖刻文字の世界
近藤 二郎

集英社
2004-08
売り上げランキング 58,704

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ヒエログリフというのは古代エジプトで使われていた文字の一種で、「聖刻文字」とも呼ばれています。ピラミッドや王の棺に刻まれているようです。この作品は、ヒエログリフそのものの解説というよりはヒエログリフをめぐるエピソードを紹介しています。

ヒエログリフのアルファベットも載せられていますのでこの本だけでも自分の名前をヒエログリフで書くことくらいは出来そうですが、むしろ古代エジプトの文学作品「シヌヘの物語」や、古代エジプトでは文字の読み書きが出来る人間はごくわずかしかいなかったこと(このため、読み書きの出来ない人々が見よう見まねで作った「ヒエログリフもどき」なんてのもあるそうです)などのエピソードが面白いです。日本にも古代エジプトのコレクションを展示している美術館があるというのもこの本を読んで初めて知りました(倉敷の大原美術館やブリジストン美術館などにコレクションがあるそうです)。古代エジプトやヒエログリフに興味があって、ある程度背景も知っている人には楽しめる本だと思います(ヒエログリフを読んでみたいと言う人には期待はずれだと思う)。

*ヒエログリフに関しては日本でもたくさんの本が出ているようです。

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December 03, 2004

エリザベート―ハプスブルク家最後の皇女

エリザベート〈上〉―ハプスブルク家最後の皇女
塚本 哲也

文芸春秋
2003-06
売り上げランキング 65,395

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エリザベート〈下〉―ハプスブルク家最後の皇女
エリザベート〈下〉―ハプスブルク家最後の皇女


エリザベートと言うとハプスブルグ家の最後の皇妃エリザベート(愛称シシィ。美女として有名だったそうですが暗殺されてしまいます)が有名ですが、この作品で取り上げられるのはそのエリザベート皇妃の孫で皇太子ルドルフ(皇太子であるうちに男爵令嬢と自殺を遂げたらしいですね)の娘にあたる皇女エリザベートです。皇位は他の人が継ぐことになったので(エリザベートのおじに当たる人だったと思いますが、確か夫婦ともどもサラエボで暗殺されて、それが第一次世界大戦の引き金になったと記憶しています)女帝とはならなかったのですが、エリザベートもまた波乱に満ちた人生を送った人でした。皇女時代に軍人と恋に落ち、周囲の反対を押し切って皇女の身分を捨ててまで結婚。子供も生まれて幸せな日々が続きますが、やがてその生活も破綻してしまいます。そして第一次世界大戦で実家のハプスブルグ家も崩壊。その後別の男性と知り合って政治活動に身を投じていましたがナチスによって夫は投獄。奇跡的に夫を取り戻すことが出来たと思ったら今度はソ連...。まるで二つの世界大戦の影響をもろに受けたオーストリアとチェコスロヴァキアを体現したような一生です。オーストリアは民族運動の中で崩壊していくのですが、もしこれがイギリスなどのようにゆるやかに立憲君主制へと移行して行ったらオーストリアもチェコスロヴァキアもここまで歴史の波をかぶらずにすんだかもしれません。皇妃エリザベートやハプスブルグ家に興味のある方には面白く読めると思います。

*皇妃エリザベートの興味のある方はこちらもどうぞ。
皇妃エリザベートの生涯
皇妃エリザベートの生涯

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November 27, 2004

ヘレン・オブ・トロイ

ヘレン・オブ・トロイ 特別版
G.L.ブラットナー

ワーナー・ホーム・ビデオ
2004-06-04
売り上げランキング 8,627

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古代ギリシア。スパルタ王妃ヘレンはトロイの王子パリスと恋に落ち、夫のもとを去ってパリスと共にトロイへ逃げてしまう。激怒したスパルタ王はギリシア全土に呼びかけ、ヘレンを取り戻すためトロイへと攻め寄せる...

絶世の美女ヘレンをめぐって起こった、古代の一大戦争の映画化です(昔は伝説だと思われていたそうですが、シュリーマンによってトロイの遺跡が発掘されたためトロイが実在したことが分かったのだそうです)。ヘレンを演じる女優さんが非常に美しく、これなら争奪戦が起こっても無理ないな...と思わせます。もちろんこちらの映画でもアキレスの活躍が描かれるんですが(ただの乱暴もののオヤジに見えますが...いくら親友を殺されたからと言って、トロイの大将ヘクトルに対してあの扱いはないでしょ)、この映画でのアキレスは脇役で、あくまでもヘレンとパリスの恋に焦点が絞られています。そしてクライマックスの有名な「トロイの木馬」。王女カサンドラの制止にもかかわらずトロイの王は木馬を城内に引き入れてしまうんですが、この痛恨の過ちによってトロイは滅びてしまいます(ま、もとはと言えばヘレンが原因なんですが)。禁じられた恋から迫力の白兵戦、そして燃えさかるトロイへ...。もとになった物語を知らなくても楽しめる映画です。

*ところでこの映画、以前は「トロイのヘレン」というタイトルだったような気がするんですが。

*この映画の元になっているのがホメロスの叙事詩「イリアス」です。古代ギリシアの神々も戦争に参加してさらにややこしくなってますが、こちらも面白いです。
イリアス〈上〉
イリアス〈上〉

イリアス〈下〉
イリアス〈下〉

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November 23, 2004

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ

フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
佐原健二 水野久美 ラス・タンブリン 本多猪四郎

東宝
2002-01-25
売り上げランキング 6,759

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フランケンシュタインの細胞から生まれた山のサンダと海のガイラ。サンダはガイラの肉食を止めさせようとするがガイラは聞かず、2頭は戦い合うことに...

この映画、なんといってもガイラに尽きます。たいていの怪獣映画は都市を巨大な怪獣が破壊するのが見所なんですが、この映画に限っては違うのです。海で逃げようと必死に泳ぐ猟師に迫るガイラ(はっきり描写はされませんが、後でぼろぼろにちぎれた猟師の服が見つかります)、空港で女性をわしづかみにして食ってしまうガイラ。本当に食べている口元を映すのではなくてもぐもぐしているところだけなんですが、食事の後で服だけぷっと吐き出すガイラ(人間で言うとブドウ食った後で種と皮を吐き出す感覚でしょうか)...。人食い怪獣ってガイラだけでなくて、例えばギャオスもそうなんですが(平成ガメラシリーズのガメラ 大怪獣空中決戦でも、ギャオスが電車ごと人間をさらってきてフルコースのディナーを楽しんでいるシーンがあったような...)、ただもぐもぐしてるだけでなくその後で服を吐き出す描写が余計に恐怖を募らせた気がするのです。しかもガイラは人間型の怪獣です。内容にふさわしく映像もダークな感じで、完全に大人向けの映画だと思います。小さなお子さんのいるご家庭にはお勧めしません(トラウマになること請け合いです)。

*この映画の前作に当たるのが「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」です。こちらもなかなか面白いです。私が見たのはラストでフランケンシュタインがタコに海へ引きずりこまれるバージョンだったのですが、タコが出てこないバージョンもあるらしいです。

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)
フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)

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November 06, 2004

復活の日

復活の日
小松 左京

角川春樹事務所
1998-01
売り上げランキング 93,452

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ほぼ100%の致死率、摂氏5度で爆発的に増殖!人類にとって致命的ともいえる細菌を載せた小型機がアルプス山中に墜落してしまう。やがて雪解けの春を迎えるが、人類には打つ手がなかった。細菌の猛威の前になすすべもなく滅びていく人類。残されたのは南極基地に住むごくわずかの人間たちだけだった...

小松左京氏によるSF小説です。初出は1964年ですからちょうど40年前の作品なんですが、いまだに古さを感じさせません。自らの作り出した細菌(しかも、敵を殺すための「兵器」として作り出したんですから)によって滅びていく人類...なんて、今のほうがリアルに感じられるかもしれません。人間だけでなく哺乳類も鳥類もこの兵器によってどんどん死んでいきます(少し前から鳥がどんどん死んでいくというニュースが出てますが、この本を読みながらそのニュースを聞くとぞっとします)。そして後に残ったのは昆虫たち。自分を捕食するものが残らず死に絶えて、昆虫だけが地球に繁栄している有様は小説ではさらりと描かれていますが、想像すると実にシュールです。そして同じ兵器として作り出された核が人類にとっての復活の道を開くと言うラスト、何とも皮肉です。

*南極にわずかに残った人間たちがそれでも子孫を増やそうとしてあがくシーンもあるんですが、これはどうなんでしょうね...自分がそういう立場に追い込まれないとどう振舞うかは分かりませんが、ちょっと勘弁して欲しいと言うのが正直なところです。

*この小説を映画化したのが草刈正雄主演の「復活の日」です。こちらもなかなか良いと思います。

復活の日 DTSプレミアムBOX
復活の日 DTSプレミアムBOX

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October 30, 2004

バード

バード
クリント・イーストウッド デヴィッド・バルデス

ワーナー・ホーム・ビデオ
2004-06-18
売り上げランキング 5,097

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「バード」というのは、40年代に活躍した天才アルトサックス奏者、チャーリー・パーカーのニックネームなのだそうです。この映画はチャーリー・パーカーの伝記をクリント・イーストウッド監督が映画化したものです。

主人公は妻・チャンと結婚し、子供も生まれ、アルトサックス奏者として次第に名を成していきます。後には招かれて海外公演もするようになるのですが、私生活は名声とは裏腹に麻薬やアルコールに溺れ(一度は麻薬常習で逮捕され、演奏するためのライセンスを危うく失いかけます)、我が子を失うなど決して順風満帆とはいえないものでした。主人公が亡くなった時、医者は実年齢を数十歳上回る推定年齢を出したそうです(それだけ麻薬に蝕まれていたのでしょう)。天才と言われるほどの人は才能の代わりに何か(この場合は私生活での幸せ)を差し出さなければならないのか、アーティストとして生きると言うことは麻薬やアルコールに逃げたくなるほど緊張を強いられるものなのかなどいろいろ考えさせられる作品でした。劇中に挿入されている演奏も良いです。ジャズのことは全く知らずにジャケットの雰囲気だけ見て選んだのですが、ジャズを知らない人にもお勧めできる映画だと思います。

*主人公の妻・チャンの演技も良いです。妻子があっても主人公の抱えるものを救ってはやれなかったわけですが...。

*主人公が白人のバンド仲間と共に南部に巡業に行ったとき、「殺されるかも」としり込みする仲間のために彼を「アルビノ」として紹介するシーンには笑ってしまいましたが、当時はやっぱり笑い事ではなかったんでしょうね。

*チャーリー・パーカーの演奏もCDでかなり出ているようです。

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October 22, 2004

光の六つのしるし

光の六つのしるし
スーザン・クーパー , 浅羽 莢子

発売日 1981/01
売り上げランキング 94,194


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イングランドの少年ウィルは、11歳の誕生日に自分が「光」の「古老」の1人であり、「闇」との戦いのため光の六つのしるしを探す役目を負っていることを知る。「闇」の妨害をかいくぐりながら六つのしるしを探すウィル。光の六つのしるしはどこにあるのか?

みどりの妖婆」、「灰色の王」、「樹上の銀」と続くファンタジー、”闇の戦い”シリーズの第1作です。古代から連綿と続く光と闇の戦い。そして自分が光の「古老」として闇と戦う運命にあることを知った主人公。心は先に目覚めても体はまだ11歳のままですから、家族もあるし周りからは普通の子供としか見られていない。そんななかでも予言に従って六つのしるしを捜さなければならないわ、闇から妨害は受けるわで(闇にも当然予言は伝わっていますから、闇も予言の成就を阻もうとするわけです)主人公の奮闘が続きます。アーサー王伝説を下敷きにしたシリーズですが、この作品ではまだアーサー王伝説というよりはケルト伝承の雰囲気が強いですね。クライマックスに出てくる狩人も最初は挿絵の異様さにびっくりしましたが、読み直して見るとこれもケルトの雰囲気たっぷりです。スコットランドやウェールズのイメージとはまた少し違いますが、ケルト伝承に興味のある方にはお勧めの本です。

*アーサー王伝説の映画というと、エクスカリバーが思い浮かびます。こちらはアーサー王伝説を忠実に映像化した映画です。こちらもお勧めです。

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October 15, 2004

ブラジルから来た少年

ブラジルから来た少年

発売日 2004/01/23
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ナチ残党狩りの組織に属する捜査官は65歳の公務員ばかりが次々に殺されるという奇妙な(しかし大掛かりな)暗殺計画の存在を知る。この情報をもたらしたジャーナリストが殺されたため、捜査官が暗殺計画を調べることになる。調査が進むうちに、暗殺計画の背後に潜む真実が次第に明らかになり...

最初はいったい何のためにこんな暗殺計画があるのかわけの分からない状態で物語が進んでいきます。特に重要人物でもない彼らが、なぜ?それにもまして分からなかったのはなぜこの計画にナチの残党がからんでいるのか?ということです。ところが、暗殺者リストに載せられた公務員たちにはよく調べるとある共通点がありました(しかしこの共通点、言われてみなければ、そしてナチスに詳しくなければまず思いつかないと思います)。そしてナチの残党が何をもくろんでいるのか...。タイトルの意味も最初は何のことだかさっぱり分かりませんが、ラストになってその意味が分かります。クライマックスの展開はかなり緊迫感がありますし、ラストも実に怖いです(だからといって血まみれのシーンは一切ありませんが)。タイトルからほのぼの映画を連想する方もいるかもしれませんが、まったく逆の緊迫感に満ちたサスペンス(ある意味ホラー)映画です。

*この映画、ナチの残党が多く南米に逃げて潜伏していたといううわさを元にしてたぶん作られているんじゃないかと思います。

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October 08, 2004

ファンタジア

ファンタジア

発売日 2004/02/20
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クラシック音楽の曲をもとに、ディズニーのアニメーターたちが曲を聞いて心に浮かんだイメージをそのままアニメ化したといわれる「ファンタジア」です。それぞれの曲に対するイメージ映像が、自分がその曲に対して持っていたイメージと似通っていることもあれば全く違うこともあって驚かされたりもします。観ていて印象的だったのはキノコたちの可愛らしいダンス(くるみ割り人形)と、カバとワニの集団(この組み合わせもなんか面白いですが)によるダンスのシーンでした。そしてラストはミッキーマウス主演による「魔法使いの弟子」。ミッキーふんする魔法使いの弟子がかけた魔法がとけなくなってしまい、慌てふためくところはホントに可笑しいです。今観るとちょっと展開がもたつくところがあるような気もしますが、BGVとしてずっと流しておいても良さそうな映画です。

*数年前にこの映画のリニューアル版「ファンタジア2000」も出ています。こちらの方もスタイルは同じですが、リニューアル版のほうがテンポは良いと思います。「魔法使いの弟子」もしっかり入ってます。2000の方では「ラプソディ・イン・ブルー」がお勧めです。
ファンタジア2000

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September 11, 2004

鼻行類

鼻行類―新しく発見された哺乳類の構造と生活
H.シュテュンプケ, 日高 敏隆, 羽田 節子

発売日 1999/05
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第二次世界大戦中に日本軍捕虜収容所から脱走した一人の兵士がハイアイアイ諸島に漂着する。そこには鼻で歩く哺乳類・鼻行類(ハナアルキ)が生息していた。かつてハイアイアイ諸島に生息・適応していた驚異の哺乳類の生態を紹介した本。

今は核実験により失われたハイアイアイ諸島に住んでいた(まるでインファント島ですね(笑)。巨大な蛾の守護神はさすがに出てきませんが)、奇妙奇天烈な哺乳類たちの記録です。まず鼻で歩く(つまり、いつも逆立ち状態)という姿に対して言葉を失ってしまいますが、鼻の筋肉が発達して飛び跳ねるように移動するもの、鼻を花そっくりに擬態して寄ってきた虫を捕食するもの、肉食性のもの...移動に手足の代わりに鼻を使うというだけで、他の大陸の哺乳類と同様に適応放散を遂げているところには驚いてしまいます。フューチャー・イズ・ワイルドで遠い未来に地上に現れる(かも知れない)動物たちの姿を楽しめた方にはお勧めの本です。


*この本はあとがきまで全て読んだ方が良いと思います。頭の硬い方、冗談を聞かされると怒り出す方にはこの本はお勧めしません。



*この鼻行類を取り上げた唯一のコミックではないかと思うのが柴田昌弘氏の短編コミック「ミッシングアイランズ」です。鼻行類がまさかコミックになっているとは思わなかったので驚きでした。一部トホホな設定もありますが、鼻行類たちの姿もちゃんと楽しめます。


ミッシングアイランズ
柴田 昌弘

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September 07, 2004

働かないって、ワクワクしない?

働かないって、ワクワクしない?
アーニー・J. ゼリンスキー, Ernie J. Zelinski, 三橋 由希子

発売日 2003/09
売り上げランキング 13,717


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カネとモノをたくさん持っている人が豊かな人ではない。「自分の自由になる時間」をたくさんもっている人こそが豊かな人生を楽しめる。カネとモノは少なくても、人生をゆったりとおくることを勧める本。

この本の主張にはかなり共感できる部分もあります。例えば、自由な日々を送っていても人間には何らかの枠組み(スケジューリング)が必要なこと、体や心を壊してまで働く必要はないことなど。ただ、決定的に同意できない部分もあるのです。それは「仕事は金を稼ぐ手段に過ぎない」というくだりです。この作者はエンジニアとして数年間働いた経験があるそうですが、恐らく仕事を面白いと思うことも仕事でワクワクした経験もなかったのだろうと思います。ほとんどの人にとって仕事は1日の少なくとも3分の1を占めるパートです。そこを金を稼ぐ手段としてのみ割り切っていては1日の3分の1を無駄にしていることになるし、ワクワクできる仕事に移るべきだと思うのです(仕事を「金を稼ぐ手段」だけだと捉えていない人たちの話はこちらの本にたくさん出てきます。彼らだってカネのためと割り切っていればそもそも悩みなどしないはずです)。仕事だって人生の一部なのですから、趣味や家族と同様に生きがいのひとつとして考えるべきだと思っています(もちろん、ただ苦痛なだけの仕事だったらとっとと辞めるべきだと思いますが)。

作者の主張に同意できない部分はありますが、今現在職を探していたり退職していたりする人には自分の立ち位置を考え直すきっかけとなる本だと思います。

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September 05, 2004

百億の昼と千億の夜

百億の昼と千億の夜
光瀬 竜

発売日 1996/12
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釈迦国のシッダルタ太子、天界の阿修羅王、おりおなえは長い眠りから覚めた後、世界が滅びに瀕していることを知る。そして、宇宙を外から支配する存在「シ」のことも。3人は時空を超えて「シ」に迫ろうとするが...


寄せてはかえし

寄せてはかえし

かえしては寄せる海。

滅びとはどこから来るのか。なぜ救いは遠い未来(仏教にいたっては56億7千万年後!)にしか来ないのか。そして生命はどこから来てどこへ行くのか。だれにも答えの出せない問いです。この本を読み終わってなお、問いに対する答えは出ません。胸の中を吹き抜けるのは無常の風。

*萩尾望都によるコミック版百億の昼と千億の夜もお勧めです(よくこの作品が少年漫画誌で連載されていたものです)。こちらでは
ユダが重要な役割を果たしています。

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August 25, 2004

ベン・ハー

ベン・ハー 特別版

発売日 2004/02/28
売り上げランキング 1,144


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ユダヤの王族ジューダ・ベン・ハーは、幼馴染だったメッサラの裏切りにより奴隷の身に落とされガレー船へ。母と妹も投獄され、行方知れずとなる。戦場でローマの将軍の命を救い、自由の身となったベン・ハーは復讐に燃えて仇敵メッサラの待つ戦車競争に挑む...

復讐のみを糧として生きる主人公(このあたりでは観ていてつい感情移入してしまいました)。復讐を遂げた後の空しさ。愛によって起きる奇跡。キリストも出てきますが、この映画は宗教映画というよりはあくまで人間のドラマを描いた作品だと思います。そして、クライマックスの戦車競争!このシーンはぜひ大画面で見ていただきたいです。

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August 22, 2004

亡国のイージス

亡国のイージス 上
福井 晴敏

発売日 2002/07
売り上げランキング 751


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亡国のイージス 下
福井 晴敏

一人の若者が死んだ。それが全ての始まりだった。在日米軍基地で起きた惨事。護衛艦「いそかぜ」がテロリストによりシージャック! 一瞬にして東京湾一帯を地獄に変えうる爆弾が首都・東京をめがけてセットされた。艦を取り戻すべく苦闘する仙石伍長と如月海士。対策に苦悩する政府。刻々と近づくタイムリミット。東京の運命は?

前半は登場人物たちの陰影、国際情勢を軸にして話が進んでいきます。後半からは急展開(ただし、前半を読んでいないと後半が単なるアクション映画になってしまう)!かなりの厚みのある本ですが、一気に読み終えてしまいました。二十歳そこそこの秘密工作員が魂のシャウトなんかするのかとか、洋上で爆発・墜落した航空機で生存者がありうるのかとか突っ込みどころも多いですが、そういう点を割り引いても面白い本です。

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August 18, 2004

ファイト・クラブ

ファイト・クラブ

発売日 2003/08/29
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仕事に追われ、不眠症に悩むセールスマン、ジャック(演ずるのはエドワード・ノートン)とどこか怪しげなタイラー(演ずるのはブラッド・ピット)がふとしたことから出会い、素手で殴りあう「ファイト・クラブ」を結成。集まった男たちのカリスマとなったタイラーは次第に暴走していく...

タイラーも怪しげですが、登場人物も病んでる連中ばかり。悩みを打ち明けあっては抱擁しあうもの、その悩みを聞いて楽しむためにあちこちハシゴするもの、...タイラーがまだまともに見えてきます。素手で殴りあうことによって(殺し合いじゃないですよ)連帯を深め、いつしかタイラーのもとにまとめられていく男たち。そしてすべてが崩れていくラスト。もう破壊の後の再生しか残されていないのかもしれません。

*エドワード・ノートンの、一見まともだが狂気を内に潜めた演技が良いです。ブラピはいいとことられちゃったかな。

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August 15, 2004

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新
磯田 道史

発売日 2003/04/10
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加賀藩の御算用者(今で言えば経理担当でしょうか?)だった猪山家の江戸時代から明治時代に至る家計簿を読み解いた解説書です。せっかく(昇進)しても役割に見合った昇給がないために家計が破綻寸前に追い込まれてしまうとか、当時の武家社会では交際費が何より大切で家計が逼迫していてもこれだけは削れなかったとか、読んでいてなかなか興味深いものがあります。一番身につまされるのは明治維新後に特権を奪われた(=リストラされた)武士(士族)たちの運命です。時代の変化にうまく適応して高給取りとなる者、新しい道に踏み込んだのはいいが適応しきれずに日雇いで生活を立てるもの、職に就かずに貯金を切り崩しながら生きるもの...まるで今のサラリーマンそっくりです。

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August 07, 2004

星を継ぐもの

星を継ぐもの
ジェイムズ・P・ホーガン , 池 央耿

発売日 1980/05
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月面で真紅の宇宙服をまとった死体が発見された。年代測定をしたところ、その死体は死後5万年を経過していることが判明する。彼、”チャーリー”はどこからきたのか?謎が解けないうちに木星で新たな痕跡が発見され...
月面で発見された遺体をめぐり、サイエンスといってもひとつの分野にこだわらない、あらゆる分野で謎解きがはじまっていきます。かつて滅んだ文明、そして何とも余韻の残るラスト...最後まで読めばタイトルの意味も分かります。
*この本には続編ガニメデの優しい巨人巨人たちの星 がありますが、余韻を楽しむという点で言うと本作だけ読んだ方が楽しめます。

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