January 22, 2005

マウス・ハント

マウス・ハント
ネイサン・レイン

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン 2004-07-07
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父親の遺産として古い屋敷を譲り受けた兄弟。屋敷が歴史的に価値のあるものだと知り、兄弟は屋敷をリフォームして売り飛ばそうともくろむ。しかし、兄弟は屋敷に手ごわいネズミが住み着いていることを知らなかった。自分のすみかを守ろうとするネズミと兄弟とのバトルが始まる...。

金に目がくらんで屋敷の売り飛ばしをはかるろくでなし兄弟。自分のすみかを守るため、兄弟に敢然と(笑)戦いを挑むネズミ。兄弟がネズミと同レベルでバトルを繰り広げるところが笑えます。このネズミ、頭が良い上にチーズが大好物(ネズミなら当たり前か)。チーズの味にうるさいと言うグルメな一面も持ち合わせています。兄弟が遊び半分に打ったびょう打ち機(だったと思う)に追い詰められ、絶体絶命の危機に陥るネズミ。偶然にもここでタマが切れたのであやうくネズミは助かるのですが、冷や汗かいて安心のため息をつくネズミが笑えます(007にもこんなシーンがあったような...)。兄弟が雇ったネズミ退治のプロもなんなく撃退し、ネズミの勝利か?と思ったら兄弟の逆転勝利! 首尾よく屋敷をオークションにかけることが出来たのですが、ネズミもやられたままではいませんでした。あっと驚く大逆転でネズミは自分の家を守ることに成功します。しかし、金もない兄弟はどうやって暮らしていったら良いのか? 途方に暮れる兄弟を前にしてネズミの才能が発揮されます(人間よりよっぽど偉いですな~)。最後は兄弟もネズミもハッピーエンド、家族で笑って楽しめる映画です。

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December 10, 2004

モスラ

モスラ
フランキー堺 本多猪四郎 小泉博 ザ・ピーナッツ 香川京子

東宝
2003-11-21
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南洋に浮かぶ奇跡の島、インファント島。島の住民にあがめられている小美人(演じるのはザ・ピーナッツ)が悪徳興行師にさらわれ、日本へと連れ去られてしまう。島の住民たちは守護神「モスラ」を呼び出し、小美人の奪還を図る...。

東宝が誇る三大怪獣(と、自分で思っている)の1頭、「モスラ」です(ちなみに残りの2頭はゴジララドン)。ゴジラには戦争への怨念、ラドンには破壊の快感を強く感じたんですが、モスラはまた違って「ファンタジーの世界の主人公」というイメージを持ってます。モスラと小美人の住む島の名前が「インファント」ですし、モスラにひどい目に合わされる国の名前が「ロリシカ」(ロシリカ=ロシア+アメリカではあまりに露骨過ぎるから少し変えたんでしょうか。もっとも、ロリシカ国は最初にインファント島で水爆実験をやってますから、モスラにひどい目に合わされても自業自得だと言う面はありますが)。モスラが身にまとう色彩もきらびやかです(幼虫は地味ですが)。こんな派手な怪獣が空を飛び回るんですから、実際に見たら目がチカチカしてしまうかも(笑)。

ただファンタジーと言うだけではなく、破壊の快感もきっちり味あわせてくれます。この点ではラドンと同じですね。モスラもラドンも破壊するつもりはないのに動き回るだけで結果的に都市を破壊してしまうと言う点では似てます。もぞもぞと動き回るだけで東京を破壊してしまうモスラの幼虫。たしか一番大きいモスラのぬいぐるみでは中に車が入って動かしたとかどこかで聞いた覚えがあります(こうなるとリアルで王蟲並みです)。こんな大きいのが東京タワーによりかかるんですから簡単にへし折れてしまいます。仕方なく折れた東京タワーにまゆを作る幼虫。せっかくロリシカ国が貸してくれた熱戦砲も結果的にはモスラの羽化を早めただけでした。羽化したモスラの羽ばたきだけで簡単に吹っ飛ばされる車(もちろん熱戦砲もあっさり飛ばされます)。この調子でロリシカの首都ニューカークシティまで飛んでいくんですから、どうなるかは大体予想がつきます。首都をめちゃくちゃにされてこりゃかなわんと思った人々、もとい、平和を愛する人々によって小美人はついにモスラの元に戻され、モスラと小美人はインファントへ帰っていくのでした。

*モスラと言うと忘れてはいけないのがザ・ピーナッツの歌う「モスラの歌」です。必死で耳コピして修行に励んだ結果、ようやくそらで歌えるようになりました。ちなみに、歌詞はciaoamikoさんのブログにも出ています。

シングルス~モスラの歌~
ザ・ピーナッツ


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November 29, 2004

メリーに首ったけ

メリーに首ったけ
ピーター・ファレリー

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
2004-11-19
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メリーは性格よし、ルックスよしの誰もが魅了される女の子。テッドもメリーに魅了され、たまたま彼女の弟を助けたことから卒業式のパーティーに一緒に行けることになるが、生涯の悪夢になりそうなハプニングのため救急車を呼ぶ羽目に(笑)。それから月日が経ったが、どうしてもメリーをあきらめきれないテッドはメリーに会いに行くことに...

全編おバカでお下品なギャグの満載です。ここが勝負!と言うところでマメとソーセージをズボンのチャックにはさんでしまい(うひー)、せっかくのチャンスを逃してしまうテッド。あきらめきれずメリーに会いに行くんですが、魅力的な彼女の周りにはすでにまともとはいえない男たちが虎視眈々とチャンスを狙っていたのでした。障害者ネタあり(メリーに近付くためとはいえ、そこまでするか?)、動物虐待ネタありでお堅い団体が怒鳴り込んできそうな笑いが満載ですが、不思議にいやらしくはならないですね。この辺がメリーを演じたキャメロン・ディアスのうまいところでしょうか。テッドを演じたベン・スティラーも大笑いです。最初のマメとソーセージのエピソードもそうですが、メリーのもとへ駆けつけるときに間違ってホモの集会(集まって何をしているかは...想像がつきますよね)にまぎれ込んでしまうところも爆笑モノです。不謹慎な!と怒り出してしまう方には向きませんが、腹を抱えて笑える映画です。

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November 26, 2004

モンテ・クリスト伯


ナポレオン失脚後のフランス、マルセイユ。エドモン・ダンテスは船長就任を打診され、許嫁のメルセデスとの結婚を控えて幸福の絶頂にあった。しかし彼の幸福をねたむ同僚たちから密告され、無実の罪で10年以上も投獄されてしまう。ついに脱獄を果たしたダンテスはモンテ・クリスト伯と名乗り、かつての同僚たちに復讐を始める...。

日本だと「岩窟王」の名前のほうが有名かもしれないアレクサンドル・デュマの「モンテ・クリスト伯」です。これもまた復讐の物語なんですが、主人公は言葉巧みに仇敵に近付いて復讐を始めるのです。自分で直接手を下さず、相手が破滅していくように手を打っていく。そして相手が破滅したところで自分の素性を明かしてやるということです。最初から名乗って決闘や裁判に持ち込むくらいでは済まないほどの苦痛を与えられたら...やっぱりこういう復讐の手段をとるかもしれませんね。ひたすら復讐というわけではなくて、仇敵の娘と恩人の息子が恋に落ちてしまい頭を抱える主人公とか、かつての恋人の息子と対するときの主人公の何とも複雑な心境とか、当時のフランスでも名誉をずいぶん重んじていたらしいなど読んでいて面白いところが多いです。ちょっと長いですが、一気に読めると思います。そしてラストの「待て、そして希望を持て!」。いいせりふです。

*この作品なんですが、最初に読んだ翻訳版のあとがきを読むとどうやら実話を元にしたらしいのです。パリの青年がスパイ容疑で投獄されるが獄中でミラノの僧と親しくなり、出獄後に教えてもらった財宝を掘り出しその金の力で復讐を遂げた...本当にこんな話があったとは驚きです。

*この作品をモチーフにしたと思う作品は数多いですが、その中では江戸川乱歩の「白髪鬼」と和田慎二氏のコミック「銀色の髪の亜里沙」がお勧めです。

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October 31, 2004

水底の歌

水底の歌―柿本人麿論 (上)
梅原 猛

新潮社
1983-02
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水底の歌―柿本人麿論 (下)
水底の歌―柿本人麿論 (下)

柿本人麿というと、百人一首にも歌が採用され、万葉集にも作った歌がいくつも採用され、古代日本の大歌人として知られている人です。しかしその生涯はもとより、生年、没年もはっきりとはしていませんでした。この本はその柿本人麿が誰だったのか、彼はどういう最期を遂げたのかに迫った本です。

柿本人麿というと百人一首の歌(声に出して読んでみるととても流麗な感じのする美しい歌だと思います)とか、子供のときに養父に向かって「私が知っているのは敷島の道(和歌のことらしい)だけです」と宣言したとか、断片的なことしか知らなかったのですが、この本の作者は「柿本人麿」というのが変名で本名は実は他にあったとか、彼が非業の最期を遂げたのではないか(「水底の歌」というタイトルの意味はここにあります)などという推理を、史料を元にして進めていきます。柿本人麿は確か持統天皇から文武天皇の頃の時代の人だったと思いますが、身の処し方を一歩誤れば身の破滅につながるきわどい時代だったようですね。柿本人麿だけでなく、この時代に暗殺・粛清された人々は数知れませんし、そういう人たちの作った歌も万葉集に数多く収録されているそうです(ただの和歌集ではなく非業の死を遂げた人々の鎮魂歌集に近いのかも)。日本の歴史に興味のある方にはお勧めの本です(古代日本も戦国時代並みに激しい時代だったと言うことがよく分かります)。

*この本もそうなんですが、読んでいて見え隠れするのは当時の大政治家・藤原不比等(のちの平安時代に最盛期を迎える藤原氏の始祖)の存在です。自分の名前は決して出さず、ひそかに当時の政治を操っていたのではないかと言う気がしてきます。

*この本の作者・梅原猛氏は日本の歴史に関係した著作をいくつも出していますが、その中では「聖徳太子」「神々の流竄(ルザン) 」がお勧めです。

神々の流竄(ルザン)
神々の流竄(ルザン)

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October 20, 2004

ミクロの決死圏

ミクロの決死圏
アイザック・アシモフ , 高橋 泰邦

発売日 1971/04
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政府要人を緊急手術することに。しかし病巣は脳で、通常の外科手術では手が出せない場所にあった。政府は治療チームを結成し、彼らを小型化して要人の体内に送り込むことで病巣の手術を行おうとする。刻々と迫るタイムリミット。思いもよらないアクシデント。果たして治療チームは無事にミッションを果たし、下界に戻ることが出来るのか?

今となっては古典ともいえるSF映画「ミクロの決死圏」のアイザック・アシモフによるノベライゼーションです。外科手術では不可能な治療をどうやって行うか?それには外科医を小型化して体内に送り込めばよいというアイデアには脱帽です。今だって小型の胃カメラを体内に入れてポリプを切ったりするのですから、発想としては同じですね。小型化した人間には周囲がどう見えるのかという描写も面白いです。そして、体内アドベンチャー(笑)にはお約束の思いもかけなかったハプニング、裏切り、そして恋。この作品には冒険ものの要素が全て詰まっています。タイムリミットがくれば小型化の効果が切れて元の大きさに戻ってしまうという設定も、体外への脱出にはらはらどきどき感をプラスしてくれて楽しめます。ラストでじゃああの先生はいったいどうなったんだとか突っ込みどころもあるのですが、人体めぐりと迫りくるタイムリミットのスリルを楽しめる作品です。

*この作品のもとになった映画「ミクロの決死圏」もその映像が当時大いに話題になったそうです。ただ、「驚異の映像」はなまものと同じで、時が経てばどうしても色あせてしまうのは避けられませんね...
ミクロの決死圏

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October 19, 2004

マーズ・アタック!

マーズ・アタック!

発売日 2003/12/06
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地球に火星人が出現! ネバダ州の砂漠で人類は火星人と対面する歴史的な瞬間を迎える。しかし、ひたすら友好的に迎えようとする人類に対し、火星人はいきなり虐殺を始めた。ここに人類と火星人との戦いの火蓋が切って落とされるが、人類は苦戦を強いられ...

ストーリーだけ見るとよくある侵略もののSF映画に見えますが、なんといっても監督があのティム・バートンです。平和の象徴のはずのハトが戦争のきっかけとなるとか、世界の歴史的遺産をおちょくって回る火星人、それに意外な火星人の弱点など、実に毒のある設定がてんこ盛りです(こういう映画大好き)。一番印象に残るのは火星人が変装した女スパイです。監督の奥さんが演じたそうですが、あの動きを人間が演じたとはとても思えない。金魚を食ってしまうところもあの動きならやりかねないと納得してしまいます(笑)。ラストも火星人を撃退した後の勇壮なマーチが流れるかと思いきや、なんとも脱力してしまう歌が流れてきて、最後までひねくれた設定に笑える映画です。毒のあるひねった設定にも笑える方にはお勧めの映画です。

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October 11, 2004

メタルカラーの時代〈6〉

「しぶとい」モノ作り―メタルカラーの時代〈6〉
山根 一眞

発売日 2003/07
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日本の技術を支えるエンジニアたち(著者はホワイトカラー、ブルーカラーに対してエンジニアを「メタルカラー」と呼んでいます)へのインタビュー集の最新刊です(独立したプロジェクトについてのインタビューを載せているので、どの巻からでも読めます)。最新刊でも開発の苦労話、製品の原理を詳しく載せていますが(特に開発の苦労話なんて、こんなに詳しく載せてしまって良いのだろうか?)、この巻で一番印象に残るのは原油タンク掃除マシン(著者の命名は「スラッジバスターズ」)のエピソードです。実はこの装置の開発者の話が第一巻にも出てきていたんですが(開発者は亡くなられたそうです)、その後を引き継いでついに本格稼動が始まったのだそうです。機械が入らず人の手でするしかなかった非常に危険な仕事(照明もうっかりつけられないそうです)を機械化し、ずっと安全な仕事に置き換えたというくだりが非常に印象に残りました。このエピソードのほかにもノーベル賞受賞者の田中耕一氏へのインタビューや、スーパーカミオカンデに関わった方へのインタビューも収録されていて、こちらも面白いです。分厚いですが、写真や図も多いので読みやすいと思います。技術開発に興味のある方にはお勧めです。

*ところでこのシリーズ、雑誌に載っていたときのインタビューをテーマごとに再編集して本にまとめているようなんですが、むしろ雑誌に掲載されたインタビューをそのまま時系列で収録したほうが面白いと思います。取材のときに作者の興味がどこに向いていたのかも分かるし。

+「メタルカラーの時代」のシリーズですが、最近になって文庫版が出始めています(ただし、メタルカラーの時代〈6〉はまだ文庫化されていません)。

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September 27, 2004

12モンキーズ

12モンキーズ

発売日 2004/03/25
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人間だけに感染する、未知の伝染病が蔓延した近未来。人類は地下深くに息を潜めて生きていた。囚人ジェームズ・コール(演じるのはブルース・ウィリス)は恩赦と引き換えに、「12モンキーズ」と伝染病との関わりを調べるため過去へと送り込まれる。しかし過去に着いた早々に精神病院へと送られ...。

過去と未来が交錯する、一種独特な感じのするSFです。途中から主人公が嘘をついているわけでもなければ精神病を患っているわけでもないと気づき、主人公に協力する女医、キレまくった精神病患者(演じるのはブラッド・ピット。しかもこのヒトがキーパーソンだったりします)。彼らを巻き込みながら主人公の探索は続きます。ブルース・ウィリス、知能でというよりは肉体で(笑)真実に迫る主人公を熱演してます。そして最後に主人公を悩ませ続けていた夢が実は何だったのかを主人公は知るのです。全体に流れる曲とあいまって、観終わって何ともいえない哀しみを感じる映画です。

*この映画の精神病患者とか、スナッチに出てくるボクサーとか、ちょっと変わった役だとブラッド・ピットは実に楽しそうに演じてますね。ジョー・ブラックをよろしくの正統派美男子も良いと思うのですが。

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September 16, 2004

未来の二つの顔

未来の二つの顔
ジェイムズ・P・ホーガン , 山高 昭

発売日 2000/00
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月面基地建設中に大事故発生!原因は、与えられた命令を果たすために制御コンピュータが最短かつもっとも危険な手段を採用したためだった。人類はコンピュータ(人工知能)をどう取り扱っていくべきなのか?答えを出すため、人工知能の権威ダイアー博士はある実験を提案する。その実験は当初の予想を超え、二つの異なる知性の出会いを生み出し...



星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」三部作を生み出したホーガンの近未来SFです。ラストがちょっと楽観的過ぎる気もしますが、起源がまったく異なる二つの知性がお互いをどうやって認識するのか、どうコミュニケートを取るのかなど、読んでいて面白い部分がたくさんあります。



*ところで、「2001年宇宙の旅」のHALもユニットを抜き取られる(=殺される)ときに恐怖を示していましたが、人工知能もやはり死に対して恐怖を感じるものなのでしょうか?この作品も、「2001年宇宙の旅」も、死に対して恐怖を感じることを知性の一つの条件としているような気がします。



*この本を原作とした星野之宣によるコミック「未来の二つの顔」もお勧めです。

未来の二つの顔
J.P.ホーガン , 星野 之宣




*そういえば後で思い出しましたが、伝説巨神イデオンもまた二つの起源を異にする知性の出会いを描いたアニメと言えなくもないですね(えらく不幸な終わり方でしたが)。

伝説巨神イデオン 接触篇/発動篇 【劇場版】

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September 01, 2004

魔界転生

魔界転生〈上〉
山田 風太郎

発売日 2002/11
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魔界転生〈下〉
山田 風太郎

島原の乱の鎮圧直後、宮本武蔵は天草側の軍師森宗意軒の奇怪な忍法を目撃する。それは現世に強い不満を持ちながら世を去らねばならない者たちを転生させる忍法「魔界転生」だった。森宗意軒は数多くの武芸者たちを取り込み、紀州公頼宣を後ろ盾として幕府への復讐を図る。そのために柳生十兵衛をも取り込もうとするが...

宮本武蔵と柳生十兵衛が戦ったら、とか、柳生親子が戦ったらどうなるだろうかと想像した方は多いのではないでしょうか。この「魔界転生」はそんな夢の対決を実現した本です。といっても他ならぬ山田風太郎が作者ですので、奇想天外(そしてかなり淫靡)な忍法を楽しめます。凝り固まった頭を柔らかくするのにちょうど良い本です。

*石川賢によるコミック魔界転生もお勧めです。もう一つの魔界転生ワールドを見事に作り出しています(ただし、絵がグロいので苦手な人はご注意)。

*この「魔界転生」、何度も映画になっていますが沢田研二主演のこちらがお勧めです。

魔界転生

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August 31, 2004

マトリックス

マトリックス 特別版

発売日 2004/03/19
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昼間はプログラマー、夜はハッカーの2つの顔を持つトーマス・アンダーソンは、夜ごと自分の生活している世界が現実ではないような感覚に襲われていた。ある日アンダーソンは「白ウサギ」モーフィアスに導かれ、自分が現実だと信じていた世界の真の姿と、自分が「救世主」ネオと目されていることを知る。人類の運命を決する戦いが今、始まろうとしていた...

この映画もブレードランナーと並ぶお気に入りの一つで、今まで何回も観直しています。最初に観た頃は主人公たちのクールなファッション、マシンガンの銃弾もよけてしまうSFXの方に目がいっていたのですが、最近では少し変わりました。よく考えてみると、「自分の生活している世界が現実ではないような感覚」はこの映画が公開された頃の自分の感覚にぴったりだったのです。ちょうどインターネットにはまり始めた頃でした。携帯電話でマトリックスへ侵入、公衆電話から現実世界に帰還...なんて、PHSとノートパソコンで出先からインターネットにアクセスして、PHSもつながらなければISDN電話からアクセス...とそっくりだったのです(今も時々やりますが)。ブレードランナーが公開当時としては斬新な、明るいどころか憂鬱な未来社会像を作り出した映画とすれば、マトリックスは公開当時のネットワーカーの気持ちを代弁した映画といえると思います。

*この映画のサントラもお勧めです。

マトリックス
サントラ

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August 27, 2004

もののけ姫

もののけ姫

発売日 2001/11/21
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タタリ神の呪いを受けたアシタカは、呪いを解くため西へと旅に出る。旅の果てにたどり着いた森は、もののけと人間たちが森の支配をめぐって争う場所だった。アシタカはもののけに育てられた「もののけ姫」、サンと出会い、争いの渦中に巻き込まれていく...

とにかく映像的に美しいアニメです。特に森の中なんて、昔の原生林はこうだったんじゃないかと思えます。で、肝心のストーリーだったんですが、作者は群像劇を描きたかったのではないかと思っています(ただ、いろいろな要素を混ぜすぎて、人間と自然(もののけ)の対立を描きたかったのか、それとも運命に屈せず進む生き方を描きたかったのかよく分からなかった)。アシタカはともかく、サンの描き方が物足りなかったのが少々残念です。

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August 13, 2004

ミクロコスモス

ミクロコスモス

発売日 2004/06/25
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足元に広がる小さな虫たちの小宇宙...「ミクロコスモス」です。せりふはナレーションと歌声が少し入るだけ。ですが、人間にとってはワンダーランドです。例えば人間にとっては何てことのない水の粒ですが、彼らから見れば命の糧であると同時に命を奪う凶器にもなりかねないんですね。虫たちのレベルでは水は液体というよりはゼラチンに近いようですが、自分と同じくらいの大きさのゼラチンの塊が空から無数に降って来たら...雨粒に吹っ飛ばされるテントウムシを自分に置き換えてみると、かなり怖いものがあります。

*カタツムリがこれほどエロチックだったとは思ってもみませんでした。

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